看護師の過去問 第110回 午前 問26
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
複数の筋腹が腱で直列につながっている筋は、一般的にイメージしづらいです。
並列というと、複数の筋力が合わさり筋群を構成しています。
しかし直列走行となっている筋肉は、形態的には二腹筋や多腹筋に限られます。
1 .咬筋は骨格筋で咀嚼筋の一つです。歯を食いしばった時に外側に膨らむような筋肉の部位で、非常に強力な筋肉の1つです。 筋腹と腱は並列でつながっています。
2 .上腕二頭筋は、肘を曲げて力をこめると上腕が膨らむ部位の筋肉です。筋腹と腱は並列でつながっています。
3 .腹直筋は、一般的に腹筋といわれる腹部に存在する筋肉です。筋腹と腱は直列でつながり腹部の凹凸を形成しています。
4 .大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の総称です。大腿骨につながる筋腹と腱は並列でつながっています。
骨格筋は、起始側を筋頭、停止側を筋尾、太い中央部を筋腹と呼びます。筋腹が中間腱によって2つの筋腹となる筋を二腹筋、中間腱が複数あり筋腹が複数ある筋を多腹筋と呼びます。
✕ 1.咬筋
咬筋は咀嚼筋の1つです。歯を食いしばったときに外側に膨らむ筋肉で、噛み砕くときに働きます。筋腹と腱は並列でつながっています。
✕ 2.上腕二頭筋
上腕二頭筋は、肘を曲げて力を込めると、力こぶとして現れる筋肉です。上腕二頭筋の2個の筋頭は合流して紡錘形となり、1つの筋腹となっています。筋腹と腱は並列でつながっています。
◯ 3.腹直筋
一般的に腹筋と呼ばれる腹部に存在する筋肉です。複数に分かれた筋腹が直列につながっているため、腹部の凹凸が作られています。
✕ 4.大腿四頭筋
大腿四頭筋には4つの筋が合流して1つの筋腹となっています。筋腹と腱は並列でつながっています。
正解は3です。
1.咬筋
「こうきん」と読みます。
咬筋は咀嚼筋の1つで、頬骨弓から下顎骨に付着しており、上下の歯を咬み合わせる働きを持っています。歯を食いしばったときに顎の外側で硬くなる筋肉です。
2.上腕二頭筋
上腕二頭筋は腕の前側にある筋肉です。
腕に力を入れると力こぶとして現れる筋肉です。
肩甲骨から始まり、前腕の頭骨(肘と手首の間の骨)に付着します。
3.腹直筋
腹直筋は恥骨から胸骨や肋骨に付着します。
お腹の正面にあるにある長い筋肉で縦に直列に並んでいます。
体幹部を前に曲げる動作に作用します。
一般的には「シックスパック」と言われる筋肉です。
4.大腿四頭筋
大腿四頭筋は大腿の全面にある一番大きな筋肉です。
大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の四つの筋群からなります。
下肢を伸ばしたり、股関節を曲げる働きをする筋肉です。
骨盤、大腿骨の前面から膝蓋骨、脛骨上端へ付着します。
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