看護師の過去問
第110回
午後 問200
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問題
看護師国家試験 第110回 午後 問200 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん( 48歳、男性、会社員)は、大量の飲酒の後、急激な上腹部痛と背部痛を訴え、救急外来を受診し、急性膵炎( acute pancreatitis )と診断された。
Aさんの救急外来受診時の血液検査結果で予測されるのはどれか。
Aさんの救急外来受診時の血液検査結果で予測されるのはどれか。
- 血小板数の増加
- 血清LDH値の低下
- 血清γ-GTP値の低下
- 血清アミラーゼ値の上昇
- 血清カルシウム値の上昇
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
急性膵炎は、膵液に含まれる消化酵素が自らの膵臓を消化してしまうことにより炎症がおこる病気です。原因で多いのは、飲酒と胆石です。
上腹部痛、血液検査でアミラーゼやリパーゼなどが上昇が見られます。胆石による膵炎の場合には、肝胆道系酵素(AST, ALT, γGTP, ALP, T.Bil)が高値となる場合もあります。
1.血小板数の増加は、鉄欠乏性貧血、慢性骨髄性白血病などで見られます。
2,血清LDH値の低下は、基本的には問題はないと診断される場合がほとんどです。
病気などの可能性があるのは高値の場合です。さまざまな組織の異常で上昇しますが、特に肝臓、心臓、腎臓などの疾患が疑われます。激しい運動の後や妊娠時にも上昇します。
3.血清γ-GTP値の低下だけでは病気の可能性は判断できませんが、たんぱく質の摂取不足の可能性があります。血清γ-GTP値は、肝炎や飲酒により上昇します。
5.血清カルシウム値の上昇は、副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD欠乏症などで見られます。
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02
正解: 4 .血清アミラーゼ値の上昇
膵臓のアミラーゼが漏れ出ることで、周囲の内臓を溶かしています。とても痛いです。
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03
正解は4です。
1.血小板数が増加するときは、重度の鉄欠乏性貧血慢性骨髄性白血病などの血液疾患が疑われます。
2.血清LDHは肝臓や腎臓、心筋、赤血球などに多く含まれ、それらに障害が出た時に高値になりやすいですが、LDHが低値になっただけでは特定の病気を疑うことは難しいでしょう。
3.γ-GTPは主に肝臓および胆道系疾患のスクリーニングとしてよく用いられます。
4.膵臓に炎症がある場合、膵臓の消化酵素であるアミラーゼやリパーゼが上昇します。
5.血清カルシウム値の低下の原因として、副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症、腎疾患などが考えられます。
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