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看護師の過去問 第110回 午後 問217

問題

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Aさん( 75歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症( hypertension )内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作<ADL>は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、Aさんの様子を見に来ていた。
ある日、Aさんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折( femoral neck fracture )診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

手術前オリエンテーションの際の看護師の説明内容で適切なのはどれか。
   1 .
「手術はすぐに終わります」
   2 .
「手術後はすぐに水を飲めます」
   3 .
「手術後は両足とも動かしてはいけません」
   4 .
「手術後は背中にクッションを当てます」
( 看護師国家試験 第110回 午後 問217 )
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この過去問の解説 (3件)

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正解は4です。

1.大腿骨頸部骨折の手術は骨接合術と関節置換術の2種類はあります。

骨接合術はスクリューやボルト、ピンを用いて骨折部を固定します。

関節置換術は骨折部を金属製の人工物に置き換える人工骨頭置換術が一般的です。

手術時間としては麻酔を行う時間も含めて1時間程度は要します。

「すぐに終わる」との曖昧な表現ではなく、具体的な時間を伝える必要があります。

2.手術後は麻酔の影響の残存もあり、医師の指示のもと飲水が開始されます。「すぐに」という表現は適切ではありません。

手術後は麻酔の影響により誤嚥性肺炎の合併症のあります。また、術後は安静にしバイタルサインの変動がないかなどの観察を行います。Aさんは高齢でもあり合併症のリスクも高いため、術後すぐに飲水が可能になることは考えにくいです。

3.術後の合併症として深部静脈血栓症があり、その予防のためにも足関節の底背屈運動などを行います。術後はエアーバックなどを使用し、下肢圧迫と除圧繰り返すことにより血栓の形成を予防したりもします。

4.術後は疼痛もあり自己体動は困難な状態であることから、定期的な体位交換が必要になってきます。

Aさんは円背があるため、褥瘡予防のためにも背部へクッションなどを使用し、除圧を行うことにより脊柱付近の褥瘡予防を行う必要があります。

術前オリエンテーションで事前に説明し理解を得ておく必要があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
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「4」が正解です。

手術後は、できるだけ快適な姿勢が取れるように、また、患部・腰への腰への負担を軽減させるために、背中にクッション、枕など当てます。

「1」:手術時間は概ね予想できますが、術中の状況によって変わります。概ねの手術時間(2時間程度など)を伝えることはかまいませんが、「すぐ終わります」と説明してはいけません。

「2」:麻酔の影響で誤嚥をするリスク上がります。麻酔がとけているかを慎重に判断し、医師に相談しながら飲水の再開を検討します。(当然、医師の指示が必要です。)

「3」:患部のある右足は動かさないのが原則です。患部ではない足(左足)は手術に支障のあるような急な動きは控えてもらいますが、手術後の血栓症防止の観点から、医師の指示に基づいて適度に動かすことがあります。.

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正解は4です。

1.大骨頸部骨折の手術時間は概ね二時間前後ですが、状況によって変わるので、安易に「すぐ終わります」と説明するべきではありません。

2.麻酔後の影響で誤嚥をする可能性があるため、医師の指示があるまで飲水してはいけません。

3.患部ではない左足は動かしてはならないということはなく、むしろ手術後の血栓症を防ぐために医師の指示の範囲で軽くストレッチ程度に動かすことも必要です。

4.手術後は腰への負担や楽な姿勢を考慮して、背中にクッションを当てるなど安楽な体位を保てるように配慮します。

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