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看護師の過去問 第110回 午後 問222

問題

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Aちゃん(生後3週)は、在胎40週、3,070gで出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は3,080gであった。完全母乳栄養である。
現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。Aちゃんは肥厚性幽門狭窄症( hypertrophic pyloric stenosis )が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380g、体温 36.7℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131mEq/L、K 3.4mEq/L、Cl 86mEq/L、CRP 0.1mg/dL。

入院後3日。Aちゃんは全身状態が安定し、全身麻酔下で腹腔鏡を用いた粘膜外幽門筋切開術( Ramstedt<ラムステッド>手術)を受けた。
術後の看護で適切なのはどれか。
   1 .
授乳前後の排気
   2 .
人工乳への変更
   3 .
予防接種の計画立案
   4 .
腸管の縫合不全の観察
( 看護師国家試験 第110回 午後 問222 )
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この過去問の解説 (3件)

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粘膜外幽門筋切開術(ラムステッド手術)は、肥厚した筋肉を切開し、胃の出口の通過をよくするというものです。手術翌日よりミルクを開始することができ、早期に栄養障害を改善することができます。

選択肢1. 授乳前後の排気

手術の翌日からミルクを少量から飲み始めます。

乳児は哺乳しながら空気を飲み込むため、腹部膨隆によって嘔吐しやすくなります。

腹部膨満を防ぐため授乳前後は排気を十分に行います。

選択肢2. 人工乳への変更

完全母乳栄養だったAちゃんは人工乳への変更は不要です。

選択肢3. 予防接種の計画立案

今回の疾患と予防接種は直接関係がありません。術後すぐには不要です。

体調の回復をみてから予防接種の計画を立てるとよいでしょう。

選択肢4. 腸管の縫合不全の観察

粘膜外幽門筋切開術(ラムステッド手術)は、肥厚した幽門筋を切開し、胃の出口の通過をよくする手術です。腸管の切開・縫合は行っていないので間違いです。

付箋メモを残すことが出来ます。
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「1」 が正解です。

胃に空気が溜まっていると嘔吐とそれに伴う誤嚥をしやすいので、授乳前後の排気をします。

「2」:人工乳のほうが、術後の回復に適しているということはありません。免疫獲得などの母乳のメリットを考えると、完全母乳栄養を継続することが望ましいと考えられます。

「3」:0歳の予防接種は、生後2か月頃から始まります。入院期間は1週間程度ですので、予防接種開始には十分間に合います。

「4」:ラムステッド手術では腸管を切開することはありませんので、縫合もしません。

0

正解は1です。

1.赤ちゃんの胃に空気が貯留していると嘔吐しやすくなるため、授乳前後の排気をして誤飲を防ぎます。

2.この場合、完全母乳だったのをあえて人工乳に変更する必要はありません。

幽門狭窄が治癒すれば、また母乳をしっかり飲むことができるでしょう。

3.今回の手術と予防接種は関係がありません。予防接種が必要な月齢に達していないため、予防接種の計画の必要はありません。

4.ラムステッド手術は厚くなった幽門筋を切開して広げますが、腸管は縫合していません。

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