看護師の過去問
第110回
午後 問223
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問題
看護師国家試験 第110回 午後 問223 (訂正依頼・報告はこちら)
Aちゃん( 5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄のB君( 3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。Aちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より39℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温39.3℃、呼吸数45/分、脈拍142/分、経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>98%( room air )であった。診察と検査の結果、RSウイルスによる急性細気管支炎( acute bronchiolitis )と診断され、去痰薬が処方された。
診察後、家庭でのケアについてAちゃんの母親に指導することになった。看護師の指導で適切なのはどれか。
診察後、家庭でのケアについてAちゃんの母親に指導することになった。看護師の指導で適切なのはどれか。
- 「1回に飲むミルクの量を多くしてください」
- 「哺乳前に鼻水を器具で吸引してあげてください」
- 「去痰薬は、ミルクを飲んだ後に飲ませてください」
- 「授乳後は仰向けで寝かせてください」
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この過去問の解説 (3件)
01
RSウイルスは、発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。
自宅で哺乳量の低下はないため、増量する必要はありません。
鼻水による鼻閉で哺乳しづらくなります。吸引することで哺乳しやすくなります。
乳幼児の場合、満腹だと薬を飲みたがらなかったり、排気(げっぷ)と共に嘔吐してしまうこともあるため、食事に影響がない薬は 食前または授乳前30分位を目安に飲ませます。
授乳後は側臥位や少し上体を起こすようにして、嘔吐による誤飲を防ぎます。
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02
「2」が正解です。
RSウイルス感染症は、鼻汁が多く分泌されることにより鼻閉が起こり、ミルクを飲む時にAちゃんの呼吸が苦しくなってしまう場合があります。これを防ぐために哺乳前に鼻水を吸引することが適切です。
「1」:1回にの飲むミルクの量を多くすると、胃の内容量が増え胃が膨満し嘔吐を誘発するため、ミルクの量は月齢通り与えましょう。
「3」:薬をミルクを飲んだ後に与えてしまうと、嘔吐した場合、ミルクと一緒に薬も出てしまうので、Aちゃんの空腹時に与えるのが望ましいです。
「4」:授乳後は側臥位にして、嘔吐による誤飲を防ぎます。
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03
正解は2です。
1.1回にの飲むミルクの量を多くしてしまうと、胃が膨満して嘔吐しやすくなってしまうため、量については月齢通りに与えてよいでしょう。
2.RSウイルス感染症は鼻汁、鼻閉を起こしやすいため、哺乳前に鼻水を吸引することでミルクが飲みやすくなります。
3.薬については、ミルクを飲んだ後に与えてしまうと嘔吐して薬も胃の内容物とともに出てしまいますので、赤ちゃんの空腹時に与えると良いでしょう。
4.授乳後は、嘔吐による誤飲を防ぐため、仰向けではなく、側臥位にします。
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