問題
診察後、家庭でのケアについてAちゃんの母親に指導することになった。看護師の指導で適切なのはどれか。
RSウイルスは、発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。
自宅で哺乳量の低下はないため、増量する必要はありません。
鼻水による鼻閉で哺乳しづらくなります。吸引することで哺乳しやすくなります。
乳幼児の場合、満腹だと薬を飲みたがらなかったり、排気(げっぷ)と共に嘔吐してしまうこともあるため、食事に影響がない薬は 食前または授乳前30分位を目安に飲ませます。
授乳後は側臥位や少し上体を起こすようにして、嘔吐による誤飲を防ぎます。
「2」が正解です。
RSウイルス感染症は、鼻汁が多く分泌されることにより鼻閉が起こり、ミルクを飲む時にAちゃんの呼吸が苦しくなってしまう場合があります。これを防ぐために哺乳前に鼻水を吸引することが適切です。
「1」:1回にの飲むミルクの量を多くすると、胃の内容量が増え胃が膨満し嘔吐を誘発するため、ミルクの量は月齢通り与えましょう。
「3」:薬をミルクを飲んだ後に与えてしまうと、嘔吐した場合、ミルクと一緒に薬も出てしまうので、Aちゃんの空腹時に与えるのが望ましいです。
「4」:授乳後は側臥位にして、嘔吐による誤飲を防ぎます。
正解は2です。
1.1回にの飲むミルクの量を多くしてしまうと、胃が膨満して嘔吐しやすくなってしまうため、量については月齢通りに与えてよいでしょう。
2.RSウイルス感染症は鼻汁、鼻閉を起こしやすいため、哺乳前に鼻水を吸引することでミルクが飲みやすくなります。
3.薬については、ミルクを飲んだ後に与えてしまうと嘔吐して薬も胃の内容物とともに出てしまいますので、赤ちゃんの空腹時に与えると良いでしょう。
4.授乳後は、嘔吐による誤飲を防ぐため、仰向けではなく、側臥位にします。