看護師の過去問 第111回 午後 問24
この過去問の解説 (3件)
褥瘡の深達度分類を理解する必要があります。
消退しない発赤のため、不適切です。
部分欠損で、水疱が含まれるため、適切です。
全層皮膚欠損で、不適切です。
全層組織欠損で不適切です。
この問題では「NPUAPの褥瘡深達度による分類」を理解しているかを確認されています。
ステージⅠは「消退しない発赤。紅斑・発赤があり皮膚損傷なし。」です。
この段階は褥瘡の初期で皮膚損傷はないため、今回の問題で問われている水泡形成もありません。
ステージⅡは「部分欠損。びらんや水疱・潰瘍を形成したもので損傷は真皮に達する。」です。
この段階はステージⅠからさらに褥瘡が悪化し、びらんや水疱、潰瘍などが発生しています。
今回の問題は水疱形成しているステージを問われているため、この選択肢が正解になります。
ステージⅢは「全層皮膚欠損。皮膚全層が損傷され潰瘍が皮下組織にまで及ぶもの。」です。
この段階の褥瘡は、ステージⅡからさらに状態が悪化して皮下脂肪が確認できるが、骨や腱、筋肉は露出していない状態です。
したがって、今回の問題では水疱形成ステージを問われているため、不正解になります。
ステージⅣは「全層組織欠損。損傷が筋肉や骨まで達したもの。」です。
この段階の褥瘡は、損傷が筋肉や骨までとかなり深いところまで広がり、分類上では一番状態が悪いことを示します。
したがって、今回の問題では水疱形成ステージを問われているため、不正解になります。
今回の問題では「NPUAPの褥瘡深達度による分類」について問われていました。
この問題を解くポイントは、NPUAPの褥瘡深達度による分類を理解して暗記しているかにかかっています。
文章だけで覚えるのではなく、ステージの段階を示した図もあわせて暗記するとスッと解けるようになると思います。
褥瘡の深達度分類は以下の通りです。
ステージⅠ 消退しない発赤。紅斑・発赤があり皮膚損傷なし。
ステージⅡ 部分欠損。びらんや水疱・潰瘍を形成したもので損傷は真皮に達する。
ステージⅢ 全層皮膚欠損。皮膚全層が損傷され潰瘍が皮下組織にまで及ぶもの。
ステージⅣ 全層組織欠損。損傷が筋肉や骨まで達したもの。
そのため2が正解です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。