看護師の過去問
第112回
午前 問85

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問題

看護師国家試験 第112回 午前 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

定期予防接種について正しいのはどれか。
  • BCG接種前にツベルクリン反応を実施する。
  • ロタウイルスワクチンは不活化ワクチンである。
  • ポリオウイルスワクチンの定期接種は廃止された。
  • 麻疹ウイルスワクチンは就学までに4回接種する。
  • ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチンは筋肉内注射する。

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この過去問の解説 (3件)

01

予防接種には、予防接種法に基づいて市区町村が主体となって実施する定期予防接種と、希望者が各自で受ける任意予防接種の2種類があります。

定期予防接種で受けられるワクチンの特徴と接種回数について、それぞれ理解しておきましょう。

選択肢1. BCG接種前にツベルクリン反応を実施する。

×:誤り

 

2005年より前は、ツベルクリン反応検査を行い、陰性反応であればBCG接種を行っていました

ツベルクリン反応検査では、過去に結核菌に感染したかどうかを検査しますが、結核感染率がほぼ0%となったため、ツベルクリン反応検査を行う必要がなくなりました

選択肢2. ロタウイルスワクチンは不活化ワクチンである。

×:誤り

 

ロタウイルスワクチンは、弱毒化した生ワクチンを経口摂取します。

選択肢3. ポリオウイルスワクチンの定期接種は廃止された。

×:誤り

 

ポリオウイルスワクチンの定期接種は廃止されていません。

4種混合ワクチンは定期予防接種の一種であり、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。

選択肢4. 麻疹ウイルスワクチンは就学までに4回接種する。

×:誤り

 

麻疹ウイルスワクチンの定期接種は、1歳児と小学校入学前の1年間に、それぞれ1回ずつ計2回接種する必要があります。

選択肢5. ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチンは筋肉内注射する。

○:正しい

 

ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチンは、筋肉内注射です。

 

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02

予防接種は種類や回数が様々で覚えにくいとは思いますが、一つずつ整理していきましょう。

選択肢1. BCG接種前にツベルクリン反応を実施する。

正解です。ツベルクリン反応が陰性の場合は弱毒化したBCGワクチンを接種します。

選択肢2. ロタウイルスワクチンは不活化ワクチンである。

誤りです。ロタウイルスワクチンは定期接種の生ワクチンです。

選択肢3. ポリオウイルスワクチンの定期接種は廃止された。

誤りです。ポリオウイルスワクチンは生後2ヶ月から接種でき、3回目まで3~8週間間隔で、4回目は3回目接種の約1年後に接種します。

選択肢4. 麻疹ウイルスワクチンは就学までに4回接種する。

誤りです。麻疹ウイルスワクチンは1~2歳までに1回目を、就学前に2回目を摂取します。

選択肢5. ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチンは筋肉内注射する。

正解です。HPVワクチンは上腕または大腿部に筋肉注射します。

まとめ

ワクチンの種類や性質、回数、対象年齢を自分の覚えやすい方法で良いので整理しておきましょう。また、その感染症が起こりやすい年齢と関連付けると覚えやすくなります。

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03

この問題のポイントは以下の通りです。

『各定期予防接種の特徴とは』

これを踏まえて問題を解いていきましょう。

選択肢1. BCG接種前にツベルクリン反応を実施する。

過去にはツベルクリン反応を実施していました。

現在は省略され、BCGを直接接種となっています。

選択肢2. ロタウイルスワクチンは不活化ワクチンである。

ロタウイルスワクチンは生ワクチンです。

選択肢3. ポリオウイルスワクチンの定期接種は廃止された。

ポリオウイルスワクチンは定期接種のままです。

選択肢4. 麻疹ウイルスワクチンは就学までに4回接種する。

麻疹ウイルスワクチンの接種は2回接種です。

選択肢5. ヒトパピローマウイルス<HPV>ワクチンは筋肉内注射する。

正解です。

ヒトパピローマウイルスワクチンは筋肉注射です。

まとめ

定期予防接種の接種方法や接種回数などの特徴を整理しておきましょう。

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