看護師の過去問
第112回
午前 問86

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問題

看護師国家試験 第112回 午前 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

緑内障(glaucoma)について正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 眼球が突出する。
  • 視神経が萎縮する。
  • 硝子体が混濁する。
  • 眼底に出血がみられる。
  • 眼圧の上昇が原因となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

緑内障とは、眼圧の上昇によって視神経が障害され、視野が狭くなる疾患です。

適切な治療を行わないと失明に至ることもあり、日本における失明原因の第一位です。

選択肢1. 眼球が突出する。

×:誤り

 

眼球突出が特徴的な疾患は、バセドウ病です。

選択肢2. 視神経が萎縮する。

○:正しい

 

緑内障では、眼圧が上昇することで網膜神経線維層が障害されると視神経が萎縮し、視神経乳頭陥凹の拡大が見られます。

選択肢3. 硝子体が混濁する。

×:誤り

 

硝子体が混濁する原因としては、主にぶどう膜炎などの炎症性疾患が多いとされています。

選択肢4. 眼底に出血がみられる。

×:誤り

 

眼底出血とは、網膜や硝子体で出血が起こることで、少量の出血であっても出血の場所によっては重度の視力低下を引き起こすことがあります。

眼底出血を起こす主な疾患には、網膜静脈閉塞症、網膜歳動脈瘤、糖尿病網膜症、高血圧網膜症、加齢黄斑変性があります。

選択肢5. 眼圧の上昇が原因となる。

○:正しい

 

緑内障の主な原因は、眼圧の上昇によって視神経が障害されることです。

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02

眼科的疾患で多いのは白内障と緑内障です。名称が似ているようで特徴は大きく異なります。一つずつ確認していきましょう。

選択肢1. 眼球が突出する。

誤りです。甲状腺機能亢進症で見られる症状であり、眼科疾患との関係はありません。

選択肢2. 視神経が萎縮する。

正解です。視神経が委縮する事で視野の欠損が起こるのが特徴です。

選択肢3. 硝子体が混濁する。

誤りです。硝子体が混濁するのは白内障の症状です。

選択肢4. 眼底に出血がみられる。

誤りです。眼底に出血がみられるのは糖尿病で視神経に障害をきたしたときです。

選択肢5. 眼圧の上昇が原因となる。

正解です。眼圧が上昇する事で視神経が圧迫され、視野欠損が起こります。

まとめ

眼に異常が起こるのは眼科疾患だけが原因ではありません。眼科系疾患以外でも眼に異常が出ることを覚えておきましょう。

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03

この問題のポイントは以下の通りです。

『緑内障とはどのような疾患か』

これを踏まえて問題を解いていきましょう。

選択肢1. 眼球が突出する。

眼球突出は緑内障の特徴とは一致しません。

選択肢2. 視神経が萎縮する。

正解です。

緑内障では、眼圧上昇が起こり、視神経乳頭の陥没が大きくなることで視神経の萎縮が起こります。

選択肢3. 硝子体が混濁する。

硝子体の混濁は緑内障の特徴とは一致しません。

選択肢4. 眼底に出血がみられる。

眼底出血は緑内障の特徴とは一致しません。

選択肢5. 眼圧の上昇が原因となる。

正解です。

緑内障では眼圧の上昇が起こります。

まとめ

緑内障とは眼圧の上昇をきたす疾患で、眼圧の上昇によって視神経の萎縮や視野の狭窄、進行すると失明に至ることもあります。

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