看護師の過去問
第113回
午前 問45

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問題

看護師国家試験 第113回 午前 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのはどれか。
  • 難聴
  • 嗅覚低下
  • 咀嚼困難
  • 誤嚥

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この過去問の解説 (3件)

01

喉頭摘出、気管孔造設術により、
呼吸路は気管孔から気管を経て直接肺に入ります。


呼吸時に鼻、口からの空気の出入りがなくなる事で、
空気中の臭素が鼻の中の嗅細胞に届かなくなり、
嗅覚低下し、味覚にも影響を及ぼします。

喉頭摘出後、気管孔造設術により、失われる部分と、

処置後はどの部分が交通するのかが理解がポイントとなります。

選択肢1. 難聴

×:

聴覚に影響は及ばない為、難聴はみられません。

選択肢2. 嗅覚低下

〇:

吸気が鼻に通らなくなる為、嗅覚低下がみられます。

選択肢3. 咀嚼困難

×:

咀嚼に影響はありませんが、

嚥下障害はみられる場合があります。

選択肢4. 誤嚥

×:

食道と気管が交通しなくなる為、

誤嚥リスクはなくなります。
 

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02

喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者では、喉頭の機能が失われるため、さまざまな影響が生じます。

喉頭は発声、誤嚥防止、呼吸の調整など重要な役割を果たしており、術後は生活において適応が必要です。

各選択肢を確認してみましょう。

選択肢1. 難聴

難聴は耳に関する問題であり、喉頭摘出術や気管孔造設術とは直接関係ありません。

この選択肢は不適切です。

選択肢2. 嗅覚低下

喉頭摘出術では、気管孔が造設されるため、鼻を通じた呼吸ができなくなります。

その結果、空気が嗅覚受容器を通過しなくなるため、嗅覚低下が生じることがあります。

この選択肢が正解です。

選択肢3. 咀嚼困難

咀嚼は口腔や咽頭の機能に依存しますが、喉頭摘出術そのものは咀嚼には直接影響しません。

したがって、この選択肢は不適切です。

 

選択肢4. 誤嚥

喉頭摘出術では、気道と食道が完全に分離されるため、術後は誤嚥が起こることはありません。

この選択肢は不適切です。

まとめ

喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのは「嗅覚低下」です。

術後は鼻呼吸ができなくなるため、嗅覚受容器が機能しにくくなります。

他の選択肢である難聴、咀嚼困難、誤嚥は喉頭摘出術とは直接的な関連がありません。

術後の患者の生活や適応を支援するために、正しい知識を持つことが重要です。

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03

喉頭摘出および気管孔造設術を受けた患者にみられるのは、「嗅覚低下」です。

喉頭摘出により鼻腔を通る呼吸が失われるため、嗅覚が低下することがあります。

 

選択肢1. 難聴

喉頭摘出および気管孔造設術は、聴覚には影響を与えません。

手術の部位は気道であり、聴覚器官に関わる構造とは離れています。

選択肢2. 嗅覚低下

喉頭摘出後は、気管孔から直接呼吸するため、鼻を通る空気の流れが減少します。

その結果、鼻腔内の嗅覚受容器に刺激が届きにくくなり、嗅覚が低下することがあります。

嗅覚低下は、喉頭摘出後の患者にしばしば見られる症状です。

 

選択肢3. 咀嚼困難

咀嚼機能は、口腔や顎の構造および筋肉に依存するため、喉頭摘出および気管孔造設術が影響することはありません。

 

選択肢4. 誤嚥

喉頭摘出により気管と食道が完全に分離されるため、誤嚥は生じにくくなります。

通常、誤嚥リスクは低下しますが、術後の嚥下機能が変化することがあり、嚥下リハビリが必要な場合もあります。

 

まとめ

喉頭摘出および気管孔造設術後には、嗅覚低下が見られることが多く、生活への影響もあるため、患者にはその旨を説明し、対策について支援することが重要です。

その他の聴覚や咀嚼、誤嚥については影響がないことを理解する必要があります。

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