看護師の過去問
第113回
午前 問84
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問題
看護師国家試験 第113回 午前 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
敗血症性ショック(septic shock)について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 血圧は上昇する。
- 血中の乳酸濃度は低下する。
- エンドトキシンが原因である。
- 最重症の臨床像は多臓器不全である。
- コールドショック(cold shock)からウォームショック(warm shock)に移行する。
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「エンドトキシンが原因である」と「最重症の臨床像は多臓器不全である」です。
敗血症性ショックでは、血管が拡張し、血圧が低下するのが特徴です。
上昇ではなく低下するため、この選択肢は誤りです。
血中の乳酸濃度は、臓器への血流が不足することで代謝異常が生じ、上昇します。
敗血症性ショックは、エンドトキシン(主にグラム陰性菌が産生する内毒素)などの病原体によって引き起こされることが多いです。
これにより、全身の炎症反応が引き起こされ、血管の拡張や血液の循環異常が生じます。
敗血症性ショックが進行すると、血圧が下がり、臓器への血流が不足するため、多臓器不全(MOF)が発生します。
これは、敗血症性ショックの最も重篤な状態で、治療が行われなければ致死的となります。
敗血症性ショックの初期段階では、ウォームショック(血管拡張による皮膚温上昇)が見られ、その後、コールドショック(血流が悪くなり皮膚が冷たくなる状態)に移行します。
敗血症性ショックでは、エンドトキシンなどによる全身性の炎症反応が引き金となり、最重症例では多臓器不全が発生します。
また、血圧は低下し、血中乳酸濃度が上昇し、初期にはウォームショックからコールドショックに移行するのが典型的です。
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