看護師 過去問
第113回
問83 (午前 問83)
問題文
肺結核(pulmonary tuberculosis)について正しいのはどれか。2つ選べ。
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問題
看護師国家試験 第113回 問83(午前 問83) (訂正依頼・報告はこちら)
肺結核(pulmonary tuberculosis)について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 結核(tuberculosis)の10%程度である。
- 感染経路は接触感染である。
- 肺アスペルギルス症(pulmonary aspergillosis)と同じ原因菌である。
- 二次性の発症は過去の感染の再活性化による。
- DOTS<Directly Observed Treatment, Short−corse>が推奨される。
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この過去問の解説 (2件)
01
肺結核(pulmonary tuberculosis)については、
「二次性の発症は過去の感染の再活性化による」こと、
「DOTS<Directly Observed Treatment, Short-course>が推奨される」ことが適当です。
不正解です。
肺結核は、結核の中で80%程度を占めます。
不正解です。
結核は空気感染(飛沫核感染)です。
不正解です。
肺アスペルギルス症(pulmonary aspergillosis)は、アスペルギルス菌が原因で発症します。
肺真菌症の中では最も頻度が高いものとなっています。
正解です。
肺結核の二次性の発症は、過去の感染の再活性化によるものです。
二次結核が発症するのは、初感染から1、2年後や10年以上後になってからなど人によってさまざまです。
正解です。
肺結核ではDOTS<Directly Observed Treatment, Short−corse>が推奨されます。
DOTSとは、患者の服薬を医療者や行政が目の前で確認すること、治療の経過から治癒までを観察することを指します。
薬剤耐性を防ぐために、多剤併用療法と服薬指導が重要です。
肺結核とHIVの合併が問題になっています。
また、肺結核の発症誘因は以下のとおりです。
・HIV感染
・塵肺
・免疫抑制剤(ステロイドなど)
・血液透析
・胃切除後
・糖尿病
・高齢
・低栄養
・アルコール依存症
・悪性腫瘍
など
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02
正解は「二次性の発症は過去の感染の再活性化による」
「DOTS<Directly Observed Treatment, Short-course>が推奨される」です。
結核は依然として世界的に重要な健康問題であり、発展途上国などでは依然として大きな負担となっています。
結核の発症率が10%という数値は正確ではありません。
結核の感染経路は、主に飛沫感染です。
結核菌が空気中に放出され、それを吸い込むことで感染します。
接触感染ではないため、この選択肢は誤りです。
結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は、結核の原因菌であり、肺アスペルギルス症はアスペルギルス属のカビが原因です。
両者は異なる病原体による疾患です。
結核には、初感染後に症状が現れずに体内に潜伏することがあり、その後、免疫力が低下したときに結核菌が再活性化して発症することがあります。
これが二次性結核です。
成人で見られる結核の多くがこのメカニズムに基づいて発症します。
DOTSは、結核治療において重要な治療法で、医療従事者が患者の服薬を直接観察して治療を確実に行うことを目的としたシステムです。
これにより、患者が治療を中断することを防ぎ、治療成功率を高める効果があります。
特に結核の再発や耐性菌の出現を防ぐために重要な方法です。
結核の発症メカニズムとして、二次性結核が重要であり、これは過去の感染が再活性化して起こります。
また、結核治療においてはDOTSが推奨され、確実な治療を行うために重要なシステムです。
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