看護師 過去問
第113回
問127 (午後 問7)

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問題

看護師国家試験 第113回 問127(午後 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

第二次性徴が発現し始めた思春期に関心が向くのはどれか。
  • 善悪の区別
  • 仕事と家庭の両立
  • 自己の身体の変化
  • 経済力の確保と維持

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、3 自己の身体の変化です。

 

第二次性徴は男児より女児の方が早く迎えます。

女児の場合、8〜10歳 男児の場合、10歳より現れます。

 

女児は乳房の発育から始まり、陰毛、腋毛、初経という順序で訪れます。

男児は精巣の腫大から始まり、陰茎の発育、陰毛、腋毛という順序をたどります。

選択肢1. 善悪の区別

善悪の区別は、乳幼児期に発達します。

 

乳幼児期は言語の発達や知能・情緒の発達、社会性の発達がみられます。

選択肢2. 仕事と家庭の両立

仕事と家庭の両立は、壮年期に発達します。

 

壮年期は身体機能は低下し、ストレスが多い傾向にあります。

ストレスに関する健康問題が増える特徴があります。

選択肢3. 自己の身体の変化

自己の身体の変化は思春期の発達に該当します。

 

第二次性徴がみられる学童期には、将来の方向性の確立や親からの心理的自立、自己像の確立が特徴です。

選択肢4. 経済力の確保と維持

経済力の確保と維持は中年期に該当します。

 

身体活動は衰え始めますが、自立した社会生活を営む時期である特徴があります。

まとめ

各ライフステージによる特徴を捉えましょう。

 

発達課題にはエリクソンやハヴィガーストが用いられます。

エリクソンは乳児期、幼児初期、幼児期、学童期、青年期、成人期、壮年期、老年期の8つのライフサイクルに分類しています。

ハヴィガーストは乳幼児期、児童期、青年期、壮年期、中年期、老年期の6つのライフサイクルに分類しています。

 

どちらも頻出問題のため押さえておきましょう。

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02

第二次性徴が発現し始める思春期は、身体面だけでなく、心理的にも大きく変化する時期です。

この時期には、自分の身体の変化に戸惑いや不安を感じることも多いですが、その変化に関心が向くのは自然なことなのです。

選択肢1. 善悪の区別

善悪の区別を学ぶことは、乳幼児の発達課題に該当します。

選択肢2. 仕事と家庭の両立

仕事と家庭の両立は、壮年の発達課題に該当します。

選択肢3. 自己の身体の変化

思春期(青年期)の発達課題として、自身の身体の変化を理解して受け入れることが挙げられます。

よって、この選択肢は適切です。

選択肢4. 経済力の確保と維持

経済力の確保と維持は、中年の発達課題に該当します。

まとめ

ハヴィガーストの発達課題は、乳幼児期から老年期までを6段階に分類し、それぞれの課題を挙げています。

どの年齢がどの段階に該当するのか、その時期の発達課題は何かを整理し、正しく判断できるようにしておきましょう。

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03

正解は「自己の身体の変化」です。

思春期は、第二次性徴が発現し始め、身体的な変化が急激に進む時期です。

このため、思春期の子どもは自己の身体の変化に強い関心を持つことが一般的です。

 

選択肢1. 善悪の区別

善悪の区別に対する関心は、幼児期や児童期にかけて徐々に発達するもので、思春期特有の関心事ではありません。

思春期では、身体の変化や対人関係への関心が強くなります。

 

選択肢2. 仕事と家庭の両立

仕事と家庭の両立に対する関心は、成人期に多く見られるテーマであり、思春期における関心事ではありません。

思春期の子どもは、主に身体の変化や社会的な自己像に焦点を当てます。

 

選択肢3. 自己の身体の変化

思春期は、身体的・生理的な変化が急激に起こる時期で、特に第二次性徴による身体の成長や性に関する変化に強い関心が向かいます。

この時期の子どもは、自己の身体の変化に対する不安や好奇心を抱くことが多いです。

 

選択肢4. 経済力の確保と維持

経済力の確保や維持は、主に成人期や就労期における関心事です。

思春期の子どもにとっては、まだこれらの経済的な問題に直接的な関心を持つことは一般的ではありません。

 

まとめ

思春期においては、自己の身体が急激に変化するため、その変化に対する関心が強まります。

これは、第二次性徴が始まることによる身体的・性的な発達が主な理由です。

この時期の子どもは、自己の身体の変化を受け入れ、自己像を形成していく過程にあるため、身体への関心が最も強くなります。

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