看護師の過去問
第113回
午後 問38
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問題
看護師国家試験 第113回 午後 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
健康な成人の皮膚で正しいのはどれか。
- 垢として剝がれ落ちるのは基底層である。
- 外陰部にはアポクリン汗腺が存在する。
- 皮膚表面は弱アルカリ性である。
- ケラチンは紫外線を吸収する。
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この過去問の解説 (3件)
01
この設問は、健康な成人の皮膚に関する基本的な知識を問うものです。
皮膚の構造や機能についての理解を深めることが重要です。
不正解です。
基底層は表皮の最下層で、新しい皮膚細胞を生成する場所です。
垢として剥がれ落ちるのは、表皮の最外層である角質層の細胞です。
基底層の細胞は、角質層に至るまでに分化し、最終的に垢として剥がれ落ちます。
正解です。
アポクリン汗腺は、特定の場所にある汗腺で、外陰部や脇の下、乳首の周りにあります。
これらの汗腺は、思春期になると活発になり、特有の汗を出します。
この汗は、普通の汗とは違い、匂いが強くなることがあります。
不正解です。
健康な皮膚の表面は弱酸性です。
酸性というのは、レモンのように少し酸っぱい性質を持っていることを意味します。
この酸性の環境は、皮膚を守り、細菌が増えるのを防ぐ役割をしています。
不正解です。
ケラチンは、皮膚や髪の毛、爪を作るタンパク質で、強さと保護を提供しますが、紫外線を吸収する役割はありません。
紫外線から皮膚を守るのは、メラニンという色素です。
メラニンは、肌を日焼けさせる原因でもありますが、紫外線から肌を守る重要な役割を果たしています。
この問題では、健康な成人の皮膚に関する知識が問われました。
正しい選択肢は、外陰部にアポクリン汗腺が存在するという点です。
皮膚の構造や機能についての理解を深めることで、皮膚がどのように体を守っているのかを知ることができます。
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02
適切な解答は、「外陰部にはアポクリン汗腺が存在する」です。
皮膚の各層や汗腺の分布、皮膚のpH、紫外線への防御機能について理解することが重要です。
基底層は皮膚の一番下にある層で、新しい角質細胞を生成する役割を担っています。
垢として剥がれ落ちるのは、皮膚の最外層である角質層です。
基底層で生成された細胞が徐々に押し上げられ、角質層に到達した後に最終的に垢として剥がれます。
アポクリン汗腺は、主に外陰部、腋窩(わき)、乳輪、耳道など特定の部位に存在します。
アポクリン汗腺からの分泌物は、皮膚表面で皮膚常在菌と反応することで、独特の体臭を生じます。
健康な皮膚の表面は、弱酸性(pH約4.5~6.0)です。
弱酸性の皮膚表面は、細菌や真菌の増殖を抑制し、皮膚を感染から守るバリア機能を持っています。
紫外線を吸収する主な役割を持つのはメラニンです。
ケラチンは皮膚の強度と保護機能を担うたんぱく質で、紫外線吸収の役割はありません。
メラニンは、基底層にあるメラノサイトによって生成され、紫外線から皮膚を守ります。
皮膚の構造や機能を理解することで、アポクリン汗腺の位置や皮膚表面のpH、角質層の役割などが明確になります。
健康な皮膚の知識を踏まえることで、適切なケアや治療への理解を深めることができます。
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03
皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなります。
表皮は基底層( 新しい皮膚細胞が生成される層)、有棘層( 皮膚細胞が成長し、変化する層)、顆粒層:(皮膚のバリア機能を形成する層)、角質層( 古い細胞が積み重なり、外的要因から保護する層)の5層で構成されています。
皮膚が剥がれ落ちるのは、主に表皮層の外側にある角質層で起こります。
基底層は表皮の最も内側の層で、皮膚細胞が新たに生成される場所です。
基底層で作られた細胞は、徐々に上に押し上げられて角質層に到達し、最終的には剥がれ落ちるというプロセスがあります。
アポクリン汗腺は局所的で腋窩や乳輪、肛門周囲などの外陰部に存在していています。
エクリン汗腺は全身の皮膚に存在し、特に手のひら、足の裏、額など、体温調節が必要な部位に多く見られます。
皮膚表面には弱酸性の乳液状被膜が形成されています。具体的には、皮膚のpHは約4.5から5.5の範囲にあり、この酸性の状態は「皮膚のバリア」として機能しています。
紫外線を吸収し、皮膚細胞を保護するのはメラニン色素です。
このため、日光に当たることでメラニンの生成が促進され、肌が日焼けします。
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