看護師 過去問
第113回
問179 (午後 問59)
問題文
閉経に伴うエストロゲンの低下で生じるのはどれか。
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問題
看護師試験 第113回 問179(午後 問59) (訂正依頼・報告はこちら)
閉経に伴うエストロゲンの低下で生じるのはどれか。
- 骨量の増加
- 腟粘膜の萎縮
- 脳血流量の増加
- 血中LDLコレステロールの減少
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「腟粘膜の萎縮」です。
閉経によるエストロゲンの低下によって生じる変化を選ぶ問題です。
エストロゲンは、卵巣でつくられる女性ホルモンの一種で、女性の全身に大きく作用しています。
誤った解答です。
エストロゲンは、骨量の維持に関与しているため、閉経でエストロゲンの分泌が低下すると、骨量は減少し、骨粗しょう症を起こしやすくなります。
よって、この解答は誤りです。
正しい解答です。
エストロゲンは、皮膚や粘膜の保護・弾力性の維持に関与しており、閉経によるエストロゲンの低下で、全身の粘膜の乾燥や萎縮が起こります。
膣の粘膜も萎縮し、炎症を起こしやすくなります。
よって、この解答は正しいです。
誤った解答です。
エストロゲンには、血管拡張作用があり、動脈硬化を抑制する働きがあります。
エストロゲンが低下すると、脳血流量は減少し、脳卒中を引き起こしやすくなります。
よって、この解答は誤りです。
誤った解答です。
エストロゲンには、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールを減少させる効果があり、閉経でエストロゲンが低下すると、LDLコレステロールが増加して、動脈硬化のリスクが高まります。
よって、この解答は誤りです。
エストロゲンの低下は、身体面だけでなく、精神面への影響など多方面にわたります。
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02
正解は「腟粘膜の萎縮」です。
閉経に伴いエストロゲンの分泌が低下すると、体にさまざまな変化が現れます。
エストロゲンは、骨の密度を保ち、腟粘膜の維持や、脂質代謝にも関与しているホルモンです。
エストロゲンは骨の形成と維持に重要な役割を果たします。
エストロゲン低下により、骨のリモデリングが正常に行われなくなるため、骨密度が減少し、骨粗鬆症のリスクが高まります。
骨量はむしろ減少します。
正解。
エストロゲンが低下すると、腟粘膜の潤いが減少し、腟粘膜が薄くなって萎縮します。
このため、腟の乾燥感や違和感、痛みを感じることが多くなります。
エストロゲンの低下は脳血流量を増加させるのではなく、むしろ減少させる傾向があり、更年期症状の一部として集中力の低下や記憶力の減退などが見られることがあります。
エストロゲンが低下すると、血中のLDLコレステロールが増加することが多くなります。
エストロゲンにはLDLコレステロールを抑える作用があるため、低下すると動脈硬化のリスクが高まります。
閉経後のエストロゲン低下により、腟粘膜の萎縮、骨量の減少、LDLコレステロールの増加などが見られます。
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