看護師 過去問
第113回
問182 (午後 問62)

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問題

看護師試験 第113回 問182(午後 問62) (訂正依頼・報告はこちら)

人を援助する過程で自分の職務に対して継続して努力したが、満足感や達成感が得られず、うつ症状や社会機能の低下を生じるのはどれか。
  • 悪性症候群(malignant syndrome)
  • 空の巣症候群
  • 緊張病症候群(catatonia syndrome)
  • 燃え尽き症候群

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は、「燃え尽き症候群」です。
燃え尽き症候群は、「バーンアウト」とも呼ばれ、看護師や介護職などの対人サービス職に多く見られるストレスの一種です。

選択肢1. 悪性症候群(malignant syndrome)

誤った解答です。
悪性症候群は、向精神薬の副作用として起こるもので、高熱・意識障害・筋硬直などをきたす症候群です。
よって、この解答は誤りです。

選択肢2. 空の巣症候群

誤った解答です。
空の巣症候群は、子どもが成長し独立や結婚で家を出た後、多くの両親が感じる、空虚感や喪失感のことを指します。
ヒナが巣立ち、鳥の巣が空っぽになった状態に似ていることが由来です。
よって、この解答は誤りです。

選択肢3. 緊張病症候群(catatonia syndrome)

誤った解答です。
緊張病症候群は、様々な精神疾患や身体疾患に合併して現れ、「カタトニア」とも呼ばれます。
無動・昏迷、カタレプシー、拒絶・無言、などの症状を伴います。
よって、この解答は誤りです。

選択肢4. 燃え尽き症候群

正しい解答です。
燃え尽き症候群は、それまで仕事に真摯に向き合い、努力を重ねてきた人が、突然やる気を失ってしまいます。
設問のとおりです。
よって、この解答は正しいです。
 

まとめ

燃え尽き症候群は、エネルギーが枯渇し、仕事に対して否定的・冷淡的な感情が生じ、達成感を感じられらなくなるなどの症状がみられます。ほかの選択肢は、設問の内容に当てはまりません。

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02

正解は「燃え尽き症候群」です。

燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)は、特に人を援助する職業で多く見られる精神的な疲労状態です。

長期間にわたり努力を続けたにもかかわらず、満足感や達成感が得られないことから、強いストレスが蓄積され、次第にうつ症状や社会機能の低下が生じます。

この状態は、精神的および身体的に消耗しきってしまったような感覚で特徴づけられます。

 

選択肢1. 悪性症候群(malignant syndrome)

抗精神病薬の副作用で発生することが多く、高熱や筋肉の硬直などが主な症状です。

援助職務におけるストレスとは直接関連しません。

 

選択肢2. 空の巣症候群

子どもが独立し家を離れた親が感じる喪失感や寂しさのことを指し、主に家族関係に関連します。

 

選択肢3. 緊張病症候群(catatonia syndrome)

精神疾患に関連する異常な運動や姿勢が特徴で、援助職務による疲労や達成感の欠如が原因ではありません。

 

選択肢4. 燃え尽き症候群

正解

援助者としての努力に対する満足感や達成感の欠如から生じるうつ症状や社会機能の低下が特徴です。

 

まとめ

燃え尽き症候群は、努力を重ねても報われない感覚から生じる心理的消耗と無力感であり、援助職務などで特に発生しやすい状態です。

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