看護師 過去問
第113回
問192 (午後 問72)

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問題

看護師試験 第113回 問192(午後 問72) (訂正依頼・報告はこちら)

サイコロジカルファーストエイド<Psychological First Aid:PFA>について正しいのはどれか。
  • 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。
  • 災害発生から1週間経過してから活動する。
  • 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する。
  • 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す。

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この過去問の解説 (3件)

01

問題の正答は 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。です。

 

この問題は災害看護で必要となるサイコロジカルファーストエイド

<Psychological First Aid:PFA>の活動知識を問われています。

 

サイコロジカルファーストエイド(以後PFAと呼びます)とは

災害で被災した人やそのケアを行う人に対してトラウマ体験やPTSD

(心的外傷後ストレス状態)を防ぐために、被災した直後から

精神的ケアを行う心理的応急処置です。

選択肢1. 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。

WHO(世界保健機関)のマニュアルによると、PFA活動で大切なものは

「見る」「聞く」「つなぐ」であるため設問は正解です。

選択肢2. 災害発生から1週間経過してから活動する。

災害が発生後、可能な限り速やかに活動を行い、トラウマ体験を

悪化させないようにする必要があります。

そのため、1週間後から始めるのは対応が遅いです。

選択肢3. 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する。

PFAは、被災都道府県から派遣要請されて行うものではなく、

職種を問わず誰でも行うことができます。

選択肢4. 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す。

被災者が苦痛の原因となった出来事を詳細に話したい場合でも、

寄り添い、判断をしない態度でただ話を聞くことが必要です。

詳細に話すように促してしまうとトラウマ体験がフラッシュバックし、

「無理強いさせられている」と話す相手から誤解されたりする

可能性があります。

 

まとめ

被災した方々、そのケアを行う人の心理的ケアは大切です。

災害だけでなく、事故などの緊急事態でも活用できるケアです。

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02

サイコロジカルファーストエイド(PFA)について正しいのは、「活動の原則は、見る、聞く、つなぐである」です。

PFAは、災害や重大な出来事に直面した人々の心理的負担を軽減するための支援方法であり、「見る、聞く、つなぐ」という3つの基本原則に基づいて行動します。

 

選択肢1. 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。

PFAの基本原則は、「見る」(支援が必要な人や状況を観察する)、「聞く」(安全で安心できる環境で話を聞く)、「つなぐ」(必要な支援やリソースに導く)の3つです。

これらの原則により、被災者の心理的安全を守りながら、適切な支援を提供します。

 

選択肢2. 災害発生から1週間経過してから活動する。

PFAは災害や重大な出来事の発生直後から行うことが重要です。

早期に支援を行うことで、被災者が安全を感じ、必要なリソースにアクセスできるようになります。

災害発生から1週間も経過してから始めるのは適切ではありません。

 

選択肢3. 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する。

PFAは、特定の派遣要請を待って行うものではありません。

現地にいる医療従事者や支援者が、自発的にその場で行える柔軟な支援方法であるため、被災地での状況に応じてすぐに実施されます。

 

選択肢4. 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す。

PFAでは、被災者に苦痛の原因となった出来事を無理に話させることはしません。

むしろ、話したくない場合はその意思を尊重し、安心感を与えることが優先されます。

詳細な話を強要すると、トラウマを再体験させてしまう可能性があるため、これはPFAの原則に反します。

 

まとめ

PFAは「見る、聞く、つなぐ」を基本原則とし、被災者に安全と安心を提供しながら必要な支援に導くことを目指します。

早期に実施し、被災者の意思を尊重しながら支援を行うことが、PFAの重要な特徴です。

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03

サイコロジカルファーストエイドとは、心理的応急処置(Psychological First Aid : PFA)のことを指し、危機的な状況を経験した人に対して行う心理的な支援のことを言います。

選択肢1. 活動の原則は、見る、聞く、つなぐである。

活動の原則は「見る、聞く、つなぐ」です。対象者の環境や心理的状況に寄り添い、必要な支援を展開させていくサポートをします。

選択肢2. 災害発生から1週間経過してから活動する。

災害発生直後から活動することが望ましいとされています。

選択肢3. 被災都道府県からの派遣要請に基づき活動する。

派遣要請に応じて活動するものではなく、対象者の危機的状況に応じて提供するサポートです。

選択肢4. 苦痛の原因となった出来事を詳細に話すことを促す。

必ずしも苦痛の原因となった出来事を話す必要はありません。そのことが逆に苦痛を増幅させる可能性もあります。対象者に寄り添う姿勢が大切です。

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