看護師の過去問
第113回
午後 問73

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問題

看護師国家試験 第113回 午後 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

尿量の調節に深く関わるホルモンはどれか。
  • ガストリン
  • カルシトニン
  • グルカゴン
  • ソマトスタチン
  • バソプレシン

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この過去問の解説 (2件)

01

尿量の調節に深く関わるホルモンは、「バソプレシン」です。

バソプレシン(抗利尿ホルモン:ADH)は、腎臓での水分再吸収を促進することで尿量を調節し、体内の水分バランスを維持します。

 

選択肢1. ガストリン

ガストリンは、胃から分泌されるホルモンで、胃酸分泌の促進や胃の運動を活性化する役割を持ちます。

消化機能に関与するホルモンであり、尿量の調節には関与しません。

 

選択肢2. カルシトニン

カルシトニンは、甲状腺から分泌されるホルモンで、血中のカルシウム濃度を低下させる働きを持ちます。

骨や腎臓でのカルシウム代謝に関与しますが、尿量の調節には直接関わりません。

 

選択肢3. グルカゴン

グルカゴンは、膵臓のα細胞から分泌されるホルモンで、血糖値を上昇させる働きを持ちます。

肝臓でのグリコーゲン分解を促進することで、エネルギー供給を調整しますが、尿量調節の機能はありません。

 

選択肢4. ソマトスタチン

ソマトスタチンは、膵臓や視床下部から分泌されるホルモンで、成長ホルモンやその他のホルモンの分泌を抑制する役割を持ちます。

消化管ホルモンの抑制にも関与しますが、尿量の調節には関わりません。

 

選択肢5. バソプレシン

バソプレシン(抗利尿ホルモン:ADH)は、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓の集合管に作用し、水分の再吸収を促進します。

体内の水分バランスを維持するために、尿量を減少させる働きを持つため、尿量調節に深く関わります。

 

まとめ

尿量の調節には、バソプレシンが重要な役割を果たします。

このホルモンは、水分バランスを維持し、脱水や過剰な水分排泄を防ぐための主要な調節因子です。

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02

この問題の正解はバソプレシンです。

解説は以下の通りです。

選択肢1. ガストリン

ガストリンは、主に胃の幽門部前庭部や十二指腸に存在するG細胞から分泌される消化管ホルモンです。胃の壁細胞に作用し、胃酸の分泌を促します。

選択肢2. カルシトニン

カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌され、血中のカルシウム濃度を低下させる作用を持ちます。

選択肢3. グルカゴン

グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島のA細胞から分泌されるホルモンです。肝臓のグリコーゲンをグルコースに分解して血中に放出する働きがあり、血糖値を上昇させる作用を持ちます。

選択肢4. ソマトスタチン

ソマトスタチンは膵臓のランゲルハンス島のD細胞から分泌されるホルモンです。インスリンとグルカゴンの分泌を抑制させる作用を持ちます。

選択肢5. バソプレシン

バソプレシンは視床下部で合成され、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。腎臓で水の再吸収を促し、尿量を減らすことで体内の水分保持をさせる作用を持ちます。

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