看護師の過去問
第113回
午後 問87
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問題
看護師国家試験 第113回 午後 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
成人の糖尿病患者(diabetes mellitus)に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 「ブドウ糖を携帯してください」
- 「注射部位は毎回変えてください」
- 「注射をした後は注射部位をよくもんでください」
- 「針は皮膚に対して30度の角度で刺してください」
- 「未使用のインスリンは冷凍庫で保管してください」
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この過去問の解説 (1件)
01
成人の糖尿病患者に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのは、「ブドウ糖を携帯してください」と「注射部位は毎回変えてください」です。
これにより、低血糖時の対処ができるようになり、皮膚へのダメージや硬結の予防が可能です。
インスリン自己注射を行う患者では、低血糖が発生するリスクがあるため、ブドウ糖を携帯しておくことは重要です。
低血糖時に素早くブドウ糖を摂取できるよう準備しておくことで、症状が重篤になるのを防ぎます。
同じ部位に繰り返し注射を行うと、皮膚に硬結ができたり、インスリンの吸収が不均一になったりする可能性が高まります。
したがって、注射部位を毎回変えるよう指導することが望ましく、これにより皮膚の健康を保ち、インスリンの吸収効率を安定させることができます。
インスリン注射後に注射部位を揉むと、インスリンの吸収が急速になり、血糖コントロールが乱れる可能性があります。
また、内出血の原因にもなるため、注射部位を揉むことは避けるべきです。
ペン型インスリン注射器の針は一般的に短いため、皮膚に対して垂直(90度)に刺すことが推奨されます。
角度をつけると、適切な深さに届かず、インスリンが皮下に正しく注入されないリスクがあるため注意が必要です。
インスリンは冷凍庫ではなく、2〜8℃の冷蔵庫で保管するのが適切です。
冷凍するとインスリンの効果が失われる可能性があるため、冷凍庫での保管は避けるよう指導します。
成人の糖尿病患者にペン型インスリン自己注射を指導する際は、低血糖に備えてブドウ糖を携帯することや、毎回異なる部位に注射することが重要です。
これにより、患者が適切な血糖管理を行えるようサポートできます。
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