看護師 過去問
第113回
問207 (午後 問87)
問題文
成人の糖尿病患者(diabetes mellitus)に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
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問題
看護師試験 第113回 問207(午後 問87) (訂正依頼・報告はこちら)
成人の糖尿病患者(diabetes mellitus)に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 「ブドウ糖を携帯してください」
- 「注射部位は毎回変えてください」
- 「注射をした後は注射部位をよくもんでください」
- 「針は皮膚に対して30度の角度で刺してください」
- 「未使用のインスリンは冷凍庫で保管してください」
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この過去問の解説 (2件)
01
正解は、「ブドウ糖を携帯してください」と「注射部位は毎回変えてください」です。
ペン型インスリン自己注射は、糖尿病の治療として行われます。
正しい解答です。
インスリン自己注射を行う患者は、
食事摂取量が少なかったり、運動量が多かったり、インスリンの単位間違いなどで、
低血糖を起こすことがあります。
そのため、速攻性のあるブドウ糖や砂糖などを携帯しておくと、
意識がある場合は、すぐに自己対処ができます。
正しい解答です。
インスリン自己注射を、同じ場所に注射し続けると、
インスリンホール(またはリポハイパトロフィー)と呼ばれる硬結を生じ、
インスリンが効きにくくなります。
腹部や大腿部、上腕部外側などが注射部位として適していますが、
毎回少しずつ注射部位変えて打つよう、指導が必要です。
誤った解答です。
インシュリン自己注射後、注射部位をもむことで、
インスリンの吸収速度が早まり、低血糖の原因となるため、
注射部位はもまないように、指導が必要です。
誤った解答です。
インスリン自己注射は、痩せている人や小児の場合、
皮膚をつまんで30~45度の角度で注射することもありますが、
一般的な成人男性では、
皮膚に対して垂直(90度)に注射します。
誤った解答です。
未使用のインスリンは、2~8℃の冷蔵庫で保管します。
冷凍庫で保管すると、インスリンがの変性が起こったり、カートリッジが破損します。
ペン型インスリンの自己注射を行う成人の糖尿病患者では、
低血糖への対策と、効果的にインスリン治療を継続できる方法の指導が必要です。
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02
成人の糖尿病患者に対するペン型インスリン自己注射の指導で正しいのは、「ブドウ糖を携帯してください」と「注射部位は毎回変えてください」です。
これにより、低血糖時の対処ができるようになり、皮膚へのダメージや硬結の予防が可能です。
インスリン自己注射を行う患者では、低血糖が発生するリスクがあるため、ブドウ糖を携帯しておくことは重要です。
低血糖時に素早くブドウ糖を摂取できるよう準備しておくことで、症状が重篤になるのを防ぎます。
同じ部位に繰り返し注射を行うと、皮膚に硬結ができたり、インスリンの吸収が不均一になったりする可能性が高まります。
したがって、注射部位を毎回変えるよう指導することが望ましく、これにより皮膚の健康を保ち、インスリンの吸収効率を安定させることができます。
インスリン注射後に注射部位を揉むと、インスリンの吸収が急速になり、血糖コントロールが乱れる可能性があります。
また、内出血の原因にもなるため、注射部位を揉むことは避けるべきです。
ペン型インスリン注射器の針は一般的に短いため、皮膚に対して垂直(90度)に刺すことが推奨されます。
角度をつけると、適切な深さに届かず、インスリンが皮下に正しく注入されないリスクがあるため注意が必要です。
インスリンは冷凍庫ではなく、2〜8℃の冷蔵庫で保管するのが適切です。
冷凍するとインスリンの効果が失われる可能性があるため、冷凍庫での保管は避けるよう指導します。
成人の糖尿病患者にペン型インスリン自己注射を指導する際は、低血糖に備えてブドウ糖を携帯することや、毎回異なる部位に注射することが重要です。
これにより、患者が適切な血糖管理を行えるようサポートできます。
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