看護師 過去問
第114回
問226 (午後 問106)

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問題

看護師試験 第114回 問226(午後 問106) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
A君(5歳6か月、男児)は、二分脊椎(spina bifida)のため、繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を両親が実施している。現在、間欠的自己導尿は、保育所での実施を含めて1日6回行うよう医師が指示しており、自宅では両親が導尿している。A君は下肢の運動機能障害があるが、自分で車椅子からトイレに移動でき、指先の微細な動きもできる。
外来受診の際に母親から「地元の小学校に入学予定です。小学生になったら自分で導尿できたほうが良いと聞きました。Aも間欠的自己導尿をやってみたい、と言っています。どのように進めたらよいか分からず、焦っています」と看護師に相談があった。
母親への説明で、最も適切なのはどれか。
  • 「手順の中で、A君ができることを段階的に行いましょう」
  • 「手技の失敗を繰り返すことが、A君の自信につながります」
  • 「入学までに、A君が自分で最後までできるようにしましょう」
  • 「最初のステップは、A君がカテーテルの挿入を自分でできることです」

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この過去問の解説 (1件)

01

結論:手順の中で、A君ができることを段階的に行いましょう
自己導尿の習得は、一度にすべてを覚えるよりも、洗手・衣服の整え方・道具の準備など 小さな工程を少しずつ任せる方法 が成功につながりやすいです。

A君が「できた」という経験を積み重ねることで、自信と技術が自然に育ちます。

選択肢1. 「手順の中で、A君ができることを段階的に行いましょう」

最初は洗手やカテーテルの袋を開ける練習から始め、慣れたら挿入時の体位を自分で取る、といった段階的な進め方が安全で効果的です。

選択肢2. 「手技の失敗を繰り返すことが、A君の自信につながります」

失敗経験だけが続くと「導尿は難しい」という思いが強まり、意欲を損なう恐れがあります。

成功体験を積ませる工夫が大切です。

選択肢3. 「入学までに、A君が自分で最後までできるようにしましょう」

期限を切って一気に習得させると、親子ともにプレッシャーが大きくなります。

A君のペースで進めるほうが長続きします。

選択肢4. 「最初のステップは、A君がカテーテルの挿入を自分でできることです」

挿入は感染予防や清潔操作が求められる難しい工程です。

導入段階では準備や片付けなど、比較的易しい作業から任せるほうが適切です。

まとめ

小さな成功の積み重ねが自己導尿習得の鍵です。

看護師は「今日できたこと」を具体的に褒め、次の目標を一緒に決めることで、A君の意欲と安全を支えます。

 

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