看護師 過去問
第114回
問230 (午後 問110)

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問題

看護師試験 第114回 問230(午後 問110) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断され、入院後に分娩した。
Aさんの分娩経過を以下に示す。

2時00分 陣痛周期10分
5時30分 入院
15時00分 分娩室入室
15時30分 子宮口全開大
15時40分 自然破水
16時20分 児娩出
16時30分 胎盤娩出
18時30分 帰室

分娩直後の出血量は300mLであった。分娩後1時間の出血量20mL、子宮底は臍下2横指で硬度良好、脈拍75/分、血圧100/74mmHgであった。分娩後2時間の出血は20mL、子宮底は臍下1横指で硬度良好。脈拍75/分、血圧126/56mmHgであった。児への早期授乳後に下腹部の痛みを訴えている。尿意があり少量の排尿があった。
Aさんのアセスメントで適切なのはどれか。
  • 尿閉である。
  • 下腹部痛は異常である。
  • 子宮復古が良好である。
  • 分娩時異常出血である。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢:子宮復古が良好である
分娩後 2時間までに子宮底が臍下 2横指 → 1横指へ下がり、触れると硬く締まっています。出血量も合計340mLと正常範囲内なので、子宮はしっかり収縮し元へ戻る過程が順調だと判断できます。

選択肢1. 尿閉である。

尿意があり少量でも排尿できており、膀胱の張りも記載されていません。

尿が全く出ない「尿閉」には当たりません。

選択肢2. 下腹部痛は異常である。

授乳後の下腹部痛はオキシトシン分泌による後陣痛で、多くの産婦にみられる生理的反応です。

異常とはいえません。

選択肢3. 子宮復古が良好である。

触診で硬い子宮が臍より下へ移動し、出血も少量なので正常な子宮復古の経過です。

選択肢4. 分娩時異常出血である。

異常出血は 500mL以上が目安です。今回の総出血量は 340mLで基準内に収まっています。

まとめ

子宮の位置と硬さ、出血量が正常範囲 ⇒ 復古は順調。

授乳後の痛みは一時的で、収縮を助けるサイン。

異常を疑うのは「子宮が軟らかい」「高さが下がらない」「出血が多い」ときです。

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