公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問24

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

パーキンソン症状が最も多くみられる疾患を1つ選べ。
  • 進行麻痺
  • 意味性認知症
  • 前頭側頭型認知症
  • Lewy小体型認知症
  • Alzheimer型認知症

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、4です。

それぞれの疾病の特徴はおさえておきましょう。

各選択肢については、以下の通りです。

1→進行麻痺では、認知症や人格変化などの症状が現れます。
よって選択肢は、誤りです。

2→意味性認知症では、言葉の意味を理解できない症状が現れます。
よって選択肢は、誤りです。

3→前頭側頭型認知症(ピック病)では、人格変化や常同行動などの症状が見られます。
よって選択肢は、誤りです。

4→Lewy 小体型認知症では、幻視やパーキンソン症状が見られます。
また、この症状は、日内変化(1日のうちで症状が変動する)が見られます。
よって選択肢は、正しいです。

5→Alzheimer 型認知症では、記憶力の低下や物忘れの症状が現れます。
一般に「認知症」と聞いて、「物事を忘れる」や「覚えられない」などとイメージする認知症は、Alzheimer 型認知症のことです。
よって選択肢は、誤りです。

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02

パーキンソン症状とは、主に
手足が震える
筋肉がこわばる
動きが鈍くなる
バランス感覚を失う
ことです。

選択肢のいずれもパーキンソン症状が見られる場合がありますが、
「最も」多く見られるものを選びましょう。

1.この選択肢の中で「最も」ではありません。

2.この選択肢の中で「最も」ではありません。

3この選択肢の中で「最も」ではありません。

4.これが正解です。
レビー小体型認知症といえばパーキンソン症状、と覚えておきましょう。

5. この選択肢の中で「最も」ではありません。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。

パーキンソン症状について理解しておくこと、なぜ症状が出現するのか発生機序を理解しておくと、ある程度どの疾患で生じやすいかを覚えやすくなると思います。

それでは問題を見てみましょう。

選択肢1. 進行麻痺

梅毒によるものです。脳を広範囲に影響を及ぼすため、神経症状は生じますが、言語の不明瞭さ、認知機能の低下が主症状となります。発生機序が異なるため類似した症状を出現していますが、間違いです。

選択肢2. 意味性認知症

主に側頭葉の萎縮により、意味記憶(物の名前が出てこない)の低下を生じることが主症状のため、間違いです。

選択肢3. 前頭側頭型認知症

前頭葉、側頭葉の萎縮により生じる認知症です。抑制が効かなくなり、社会性を逸脱する行動を伴うことが主症状ですので、間違いです。

選択肢4. Lewy小体型認知症

幻視や覚醒変動、睡眠時の不可解な行動も伴いますが、パーキンソン症状が出現しますので、正解です。

選択肢5. Alzheimer型認知症

アミロイドβが脳内に蓄積し脳の萎縮が生じる認知症です。全般的な記憶障害が主症状ですので、間違いです。

まとめ

パーキンソン症状は、静止時振戦、無動、筋強剛(筋固縮)、姿勢反射障害、が主症状です。

認知機能を伴うパーキンソン症状が出現する疾患は、他に進行性核上性麻痺、多系統萎縮症などがあげられます。一つ一つの疾患についても理解を深めておきましょう。

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