公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問25

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

自律神経系について、正しいものを1つ選べ。
  • 交感神経系の活動が亢進すると、気道が収縮する。
  • 交感神経系の活動が亢進すると、血圧が上昇する。
  • 副交感神経系の活動が亢進すると、瞳孔が散大する。
  • 副交感神経系の活動が亢進すると、発汗が減少する。
  • ストレスが加わると、副交感神経系の活動が亢進する。

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この過去問の解説 (3件)

01

自律神経(交感神経・副交感神経)については
しっかり覚えておくと良いでしょう。

交感神経は「活動」のために、
副交感神経は「休む」ために、と捉えて、
活動するために何が必要か、休んでいるとき自分の身体はどうなっているか、
を感覚的にでも理解できていると正答を選びやすくなります。


1.交感神経が亢進すると気道は拡張します。
活動をするために多くの酸素を必要とするためです。

2.これが正解です。
交感神経が亢進すると血圧が上昇します。
興奮状態にあるイメージです。

3.副交感神経が亢進すると、瞳孔は縮小します。
休むために情報を多く集める必要はないからです。

4.発汗のコントロールは交感神経が関与しています。

5.ストレスが加わるとそれに応戦するかのように交感神経が亢進します。
だから、意識的にリラックスして副交感神経を優位にすることが大事なわけです。

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02

正解は、2です。

自律神経系の働きについて、おさえておきましょう。

交感神経は、ストレスが加わったり、起こった時に優位に立つ神経系です。
いわゆる、戦闘モードです。

副交感神経は、リラックスしているときに優位に立つ神経系です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→戦闘モードになった時、気道はどうなるか考えてみましょう。
戦わないといけないので、酸素をたくさん必要とします。
たくさん酸素を吸えるように、気道は拡張します。
よって選択肢は、誤りです。

2→戦闘モードになった時、血圧はどうなるか考えてみましょう。
よく、カッとなると、頭に血が上る、血圧が上がるといいますね。
つまり、血圧は上昇します。
よって選択肢は、正しいです。

3→リラックスすると、瞳孔はどうなるか考えてみましょう。
瞳孔は小さくなる(縮小)と思います。
よって選択肢は、誤りです。

4→発汗するのは、暑い時もありますが、それ以外にも、緊張したときなどに手汗をかくかと思います。
緊張する=戦闘モードです。
発汗を制御しているのは、交感神経となります。
よって選択肢は、誤りです。

5→ストレスが加わる=戦闘モードです。
つまり、交感神経の活動が亢進します。
よって選択肢は、誤りです。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。

自律神経の働き、交感神経・副交感神経がそれぞれどのように関連付けて働いているか、覚えておきましょう。

それでは問題を見てみましょう。

選択肢1. 交感神経系の活動が亢進すると、気道が収縮する。

逆に弛緩して、呼吸がしやすくするように働くため、間違いです。

選択肢2. 交感神経系の活動が亢進すると、血圧が上昇する。

血管の収縮が生じて、心拍数も上昇しますので、正しいです。

選択肢3. 副交感神経系の活動が亢進すると、瞳孔が散大する。

逆に瞳孔は縮小し近くが見えやすくなります。そのため間違いです。

選択肢4. 副交感神経系の活動が亢進すると、発汗が減少する。

発汗を作用するのは交感神経のみです。交感神経が働なくなると汗が減少します。そのため、間違いです。

選択肢5. ストレスが加わると、副交感神経系の活動が亢進する。

交感神経が働き、イライラしたり、緊張感が高まったりしますので、説明は逆です。そのため間違いです。

まとめ

交感神経は、狩りをするときに働くイメージです。仕事をしているときには、トイレにはいきたくありませんし、遠くを見なくてはなりません。活動しやすいように呼吸もしやすくなる必要があります。

それぞれの臓器の、「働く状態」「休む状態」を勘違いして覚えてしまうと、混乱しやすいため、注意しましょう。

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