公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問29
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問題
公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
労働者の心の健康の保持増進のための指針の職場における心の健康づくりについて、最も適切なものを1つ選べ。
- 労働者の心の健康は、家庭や個人の問題とは切り離して捉える。
- メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰の支援を行う活動は含まれない。
- ストレスへの気づきや対処法などに関する教育研修と情報提供とが継続的かつ計画的に実施される。
- メンタルヘルスに関する情報は、適切な対応に必要な情報が的確に伝達されるように加工せずに提供する。
- 「セルフケア」、「ラインによるケア」及び「事業場外資源によるケア」の3つが継続的かつ計画的に行われる。
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この過去問の解説 (3件)
01
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf
1.心の健康は、職場と家庭・個人の問題と切り離すことは出来ません。
家庭や個人も健康であってこそ労働者の心の健康が保持増進されます。
2.メンタルヘルス不調となった労働者の復帰支援も行います。
3.これが正解です。
早期にストレスに気づき、自ら対処できるようになるためには、研修や情報提供が必要であり、それらは継続的かつ計画的に実施されてこそ効果があります。
4.専門用語ばかりで説明するのではなく、職場の取り扱い業務や雰囲気に合わせて、伝わりやすいものへとある程度加工することが望ましいです。
5.「4つのケア」を覚えましょう。
・セルフケア
・ラインによるケア
・事業場内産業保健スタッフ等によるケア
・事業場外資源によるケア
です。
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02
各選択肢については、以下の通りです。
1→労働者の心の健康は、家庭や個人と相互に影響し合っている場合が多いです。
よって選択肢は、誤りです。
2→メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰のための支援も含まれています。
よって選択肢は、誤りです。
3→労働者の心の健康の保持増進のための指針には、教育研修・情報提供を継続的に行うことが示されています。
よって選択肢は、正しいです。
4→メンタルヘルスに関する情報は、適切に加工した上で提供する必要があります。
よって選択肢は、誤りです。
5→労働者の心の健康の保持増進のための指針では、「セルフケア」「ラインによるケア」「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」「事業場外支援によるケア」の4つのケアが継続的かつ計画的に行われるとされています。
よって選択肢は、誤りです。
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03
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
厚生労働省から発行されている「職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~」の内容が出題されています。
解説の引用元:
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/0000153859.pdf
それでは問題を見てみましょう。
メンタルヘルスケアの基本的な考え方として、心の問題は、家庭や個人の生活等の職場外のストレスも影響を及ぼすことも多いとされるため、間違いです。
職場において、相談体制の整備を図り、労働者自身が管理監督者や事業場内産業保健スタッフ等、職場内で自発的に相談しやすい環境を整えることが求められています。これは労働者の職場復帰の支援としても活用できるため、間違いです。
事業者の労働者に対する義務(様々な相談を行い、心の健康を保つ)があるため、正しいです。
労働者が理解できるように、加工(言い換え)して説明し情報の伝達がうまくなされるよう配慮することが求められているため正解です。
心の健康づくり計画において、1.セルフケア 2.ラインによるケア、3.事業場内産業保健スタッフ等によるケア 4.事業場外資源の4つが計画されているため間違いです。
厚労省が発行している資料を熟読し、ご自分の言葉で、言い換えられるように理解を深めておきましょう。
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