公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問33

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

せん妄の発症のリスク因子でないものを1つ選べ。
  • 女性
  • 疼痛
  • 感染症
  • 睡眠障害
  • 低酸素症

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、1です。

せん妄とは、薬物中毒や感染症、環境の急激な変化などによって発症し、症状の日内変化が見られますが、回復可能な意識障害です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→性別はせん妄のリスク因子ではありません。
よって選択肢は、誤りです。

2→強い疼痛がある状況では、せん妄が発症しやすいとされています。
がんの末期患者は、疼痛によるせん妄が見られることがあります。
よって選択肢は、正しいです。

3→感染症は、せん妄のリスク因子にあてはまります。
せん妄を発症させる感染症の例として、尿路感染症などがあります。
よって選択肢は、正しいです。

4→睡眠が十分にとれていないことは、それ自体がストレスとなり、せん妄のリスク因子となります。
よって選択肢は、正しいです。

5→低酸素症は、脳への酸素の供給が十分に行われないため、せん妄のリスク因子になります。
よって選択肢は、正しいです。

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02

せん妄の発症リスク因子“でないもの”を選ぶことに留意しましょう!

参照:「せん妄」http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/textbook/pdf/2-2_4.pdf

1.これが正答です。
性別とは明確な関連がありません。

2.リスク因子になります。

3.リスク因子になります。

4.リスク因子になります。

5.リスク因子になります。

参考になった数28

03

この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。

せん妄の発症しやすい病態、状態について、その作用機序も含めて覚えておく必要があります。

それでは問題を見てみましょう。

選択肢1. 女性

性別は発症のリスクではありませんので、間違いです。

選択肢2. 疼痛

強い疼痛はせん妄を誘因する、リスク因子になるため、正しいです。

選択肢3. 感染症

せん妄の誘因、リスク因子になるため、正しいです。

選択肢4. 睡眠障害

せん妄の誘因、リスク因子になるため、正しいです。

選択肢5. 低酸素症

せん妄の誘因、リスク因子になるため、正しいです。

まとめ

せん妄の一般的な原因は、薬剤性、脱水、感染症です。

誘因(発症の引き金となる要因)は多岐にわたり、薬剤の使用(特に3種類以上の薬剤を新しく開始した場合),感染症,脱水,ショック,低酸素症,貧血,不動状態,低栄養,膀胱カテーテルの使用(尿閉の有無は問わない),入院,疼痛,睡眠不足,精神的ストレスなどが考えられます(MSDマニュアル プロフェッショナル版より)が、一方で原因不明の場合もあります。

手術後など、環境要因も十分考えられますので、注意して覚えておきましょう。

 

 

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