公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問46
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問題
公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問46 (訂正依頼・報告はこちら)
公認心理師であるスーパーバイザーが、クライエントとの間に行き詰まりを経験しているスーパーバイジーに対応するにあたって、不適切なものを1つ選べ。
- 1回のみの指導はスーパービジョンに該当しない。
- スーパーバイジーが抱える個人的な問題に対して心理療法を用いて援助を行う。
- 心理療法のセッションをリアルタイムで観察しながら介入を指示する方法をライブ・スーパービジョンと呼ぶ。
- スーパーバイザーとの間においてもクライエントに対するものと同様の行き詰まりが見られることを並行プロセスと呼ぶ。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
スーパービジョンとは、経験豊かな公認心理師である「スーパーバイザー」が、経験の浅い「スーバーバイジー」に対して行う専門的指導のことです。
スーパーバイザーとスーバーバイジーとの関係は、「カウンセラーとクライエントとの関係の反復」と考えられています。そして、スーパーバイザーとスーパーバイジーとの両者の関係が、実際にケースにさまざまな影響を与えるといわれています。このことを「並行プロセス」と呼びます。
スーパーバイザーは、スーパーバイジーとの多重関係を避けることが望ましく、そのためスーパーバイジーへの心理療法は行いません。
1.→ スーパービジョンは一定期間(1年間程度)続けられることを前提とし、1回限りの指導はコンサルテーションといいます。よって、1は適切です。
※ 広義には、1回限りのコンサルテーションを含めスーパービジョンという場合があります。
2.→スーパーバイザーとスーパーバイジーとの多重関係を避けるため、スーパーバイザーがスーパーバイジーに心理療法を行うことは避けます。よって、2が不適切です。
3.→ライブ・スーパービジョンとは、実際の心理療法の場面にスーパーバイザーが同席して行うスーパービジョンです。よって、3は適切です。
4.→スーパーバイザーとスーパーバイジーとの両者の関係が、実際にケースにさまざまな影響を与えるといわれています。スーパーバイザーとの間においてもクライエントに対するものと同様の行き詰まりがみられることがあり、これを「並行プロセス」と呼びます。よって、4は適切です。
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02
2.これが正解です。不適切です。
バイジーの個人的な問題に対する心理療法をする目的はありません。
あくまでもケースに関する援助です。
3. この説明は正しいです。
4. この説明は正しいです。
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03
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
公認心理師におけるスーパーバイザーの役割と一般的なスーパーバイザーの役割についても理解しておきましょう。
それでは問題を見てみましょう。
回数における制約はありません。そのため、適切です。
スーパーバイザーはあくまでも業務上の事柄に関して援助を行います。スーパーバイジーの個人的な問題には対応しませんので、不適切です。
この手法はスーパーバイザーが行う一つの方法ですので、適切です。
並行プロセスはスーパーバイザーとスーパーバイジーとの関係に関することです。両者の関係が実際のクライエントに様々な影響を与えることを指します。両者の関係は、クライエントとカウンセラーの関係の反復であると考えられます。そのため行き詰まりが起こる可能性は否定できませんので、適切と判断します。
スーパーバイザーの役割を理解することは、スーパーバイジーとしての義務も理解できます。
どのように対応するかも含め理解しておきましょう。
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