公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問51

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS−R>について、正しいものを2つ選べ。
  • 20点以下は認知症を疑う。
  • 認知症の重症度評価を主な目的とする。
  • 図形模写などの動作性検査を含むテストである。
  • 野菜の名前を問う問題は知識量を問うものである。
  • 言葉の遅延再生問題で自発的な解答がなければヒントを与える。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1と5です。

1.→改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS−R>では、30点満点中20点以下は認知症の疑いありと判定します。よって1は正しいです。

2.→改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS−R>は、認知症の診断指標であり、認知症の重症度をはかるものではありません。よって、2は誤りです。

3.→図形模写などの動作性検査を含むテストはMMSE(ミニメンタルステート検査)に含まれています。改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS−R>には含まれていません。よって、3は誤りです。

4.→野菜の名前を問うものは知識問題ではなく、言葉がスラスラ出てくるかどうかを問うている問題です。よって、4は誤りである。

5.→改訂長谷川式簡易知能評価スケール<HDS−R>では、言葉の遅延再生問題で、少し待ってみて自発的な回答が得られなかった場合はヒントを与えて良いことになっています。よって、5は正しいです。

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02

HDS−Rについてまとめておきます。
目的:認知症のスクリーニング(認知症の有無や重症度は判定できない)
評価項目:
 見当識や記憶など、記憶力に関する項目が全部で9つ。
 30点満点中20点以下で認知症の疑いが高いと判断される。
 なお、遅延再生課題では、回答がない場合、ヒントが与えられる。

以上より、1と5が正しく、2は正しくありません。

野菜の名前は語想起・流暢性を問う問題であり、HDS−Rに動作性の検査は含まれませんので、3と4は不適切です。

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03

以下に解説します。

選択肢1. 20点以下は認知症を疑う。

正しいです。

30点満点で、一般的に20点以下のスコアは認知症の疑いがあるとされ、特にそのスコアが低いほど認知症の可能性が高いと考えられます。ただ、この評価はスクリーニングの一部であり、正式な診断にはさらに詳細な検査が必要です。

選択肢5. 言葉の遅延再生問題で自発的な解答がなければヒントを与える。

正しいです。

言葉の遅延再生問題(即時記憶や遅延記憶を問う問題)で自発的な解答が出ない場合、HDS-Rではヒントを与えて解答を引き出すことが許されています。患者の記憶の機能や認知機能をより正確に評価するための手法です。

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