公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問52

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問52 (訂正依頼・報告はこちら)

教育現場における開発的カウンセリングで用いられる技法として、適切なものを2つ選べ。
  • ピアサポート
  • ソシオメトリー
  • チームティーチング
  • アサーショントレーニング
  • ソーシャルスキルトレーニング<SST>

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4と5です。

文部科学省のホームページによると、開発的カウンセリングとは、「将来、児童生徒が自立して豊かな社会生活が送られるように、児童生徒の心身の発達を促進し、社会生活で必要なライフスキルを育てるなどの人間教育活動を行う。全ての児童生徒を対象とし、教科学習や特別活動、総合的な学習など、学級、学校全体の教育活動を通して、児童生徒の成長を促進する」とあります。
(文部科学省https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/010/009.htmより引用)

1.→ピアサポートとは「同じような立場の人のサポート」を指します。開発的カウンセリングの定義には当てはまりません。よって、1は誤りです。

2.→ソシオメトリーとは、アメリカの心理学者モレノによって開発された、人間関係や集団構造を測定する技法のことです。開発的カウンセリングで用いられるものではないため、2は誤りです。

3.→チームティーチングは、複数の教師が協力して教育指導にあたる方式のことを指します。開発的カウンセリングとは関係がないため、3は誤りです。

4.→アサーショントレーニングは、自分も相手も大切にする自己表現のことを指します。これは、開発的カウンセリングのライフスキル教育に含まれる内容のため、4は正しいです。

5.→ソーシャルスキルズトレーニング<SST>は、生活技能訓練とも呼ばれ、人が社会で他の人とかかわりながら生きていくのに欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。これは、開発的カウンセリングのライフスキル教育に含まれる内容のため、5は正しいです。

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02

開発的カウンセリングは、児童生徒のライフスキルを高めることを目的に行われます。
よって、その趣旨に沿った4と5が適切です。

1は“仲間同士の支え合い”です。

2はヤコブ・モレノが創始した、集団を分析するための技法のことです。

3は複数の教員がチームを作り、児童生徒の学習指導を担当する授業形態のことです。

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03

以下に解説します。

選択肢1. ピアサポート

不適切です。

ピアサポートは、同じような経験を持つ者同士が支援し合う方法です。

選択肢2. ソシオメトリー

不適切です。

ソシオメトリーは、グループ内の関係性や社会的な位置を測定する方法です。

選択肢3. チームティーチング

不適切です。

チームティーチングは、複数の教師が協力して授業を行う方法です。

選択肢4. アサーショントレーニング

適切です。

自分の意見や感情を適切に主張するスキルを身につけるための技法です。

教育現場で生徒が自己主張をしつつも他者を尊重する方法を学ぶのに役立ちます。

自己表現の技術やストレス管理、対人関係のスキルを強化するためのトレーニングが行われます。

選択肢5. ソーシャルスキルトレーニング<SST>

適切です。

個人の社会的スキルを向上させるための技法です。生徒が効果的にコミュニケーションを取ったり、他者との関係を築いたりする能力を養うために用いられます。具体的な状況での役割演技やフィードバックを通じて、スキルの習得と自信の向上を目指します。

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