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公認心理師の過去問 第1回(2018年) 午前 問63

問題

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13歳の男子A、中学生。中学校のスクールカウンセラーから紹介されてB大学の心理相談室を訪れた。スクールカウンセラーからの依頼状では、クラスでの対人関係の困難と学習面での問題について対処するために心理検査を実施してほしいという内容であった。ところが、Aは検査のために来たつもりはなく、「勉強が難し過ぎる」、「クラスメイトが仲間に入れてくれない」、「秘密にしてくれるなら話したいことがある」と語った。
援助を開始するにあたって、インフォームド・コンセントの観点から最も適切な方針を1つ選べ。
   1 .
保護者からの合意を得た上で適切な心理検査を実施する。
   2 .
いじめが疑われるため、Aには伝えず保護者や教員と連絡をとる。
   3 .
「ここでのお話は絶対に他の人には話さない」と伝えて話を聴いていく。
   4 .
スクールカウンセラーから依頼された検査が問題解決に役立つだろうと伝えた上で、まずはAが話したいことを聴いていく。
   5 .
スクールカウンセラーから依頼された検査をするか、自分が話したいことを相談するか、どちらが良いかをAに選んでもらう。
( 公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問63 )
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この過去問の解説 (2件)

61

正解は4です。

インフォームド・コンセントとは、「医師(または治療者など)と患者(またはクライエントなど)との、十分な情報を伝えられ、患者(またはクライエントなど)が納得した上での合意」を指します。

1.→保護者ではなく、まずはAとの間での合意が得られることが先決です。よって、1は誤りです。

2.→Aに伝えずに保護者と教員に連絡をとることは、インフォームド・コンセントの観点から最も適切な方針とはいえません。よって、2は誤りです。

3.→Aにもしも生命の危険がある場合は、保護者に連絡をすることも考えなくてはならないため、必ずしも「ここでのお話は絶対に他の人には話さない」と、「絶対に」とは言えません。生命の保護が優先される場合は、保護者への連絡が必要になる場合もあります。よって、3は誤りです。

4.→なぜAが心理相談室を紹介されたかをAに話し、納得してもらった上でAの話を聴くというのは、インフォームド・コンセントの観点から適切です。よって、4は正しいです。

5.→まずはAが心理相談室に紹介された経緯、目的を話した上で、Aが納得して心理相談室を利用できるよう合意を得る必要性があります。検査をすることに関しても、Aの合意を得られるよう話す必要があります。よって、5は適切とはいえません。

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33
インフォームドコンセントは、「説明と同意」と訳されます。要するに、「十分な説明を受けた上での納得・同意・選択」のことです。

その点で、Aが一切絡んでいない1と2は不適切です。

5も説明の要素がありませんから不適切と言えます。

3は秘密保持に関する記述ですが、秘密保持には例外があるため、安易に“絶対”と言うべきではありません。

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