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公認心理師の過去問 第1回(2018年) 午前 問65

問題

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50歳の男性。5年前に筋萎縮性側索硬化症<ALS>と診断された。誤嚥性肺炎の既往がある。1年前に嚥下困難となり胃瘻(いろう)造設術を受け、現在は配偶者の介護により在宅で療養している。四肢の筋萎縮と球麻痺があり、寝たきりで発声は不可能な状態である。在宅医療チームの一員として心理的支援を依頼された。
この患者の支援にあたって、念頭におくべき症状として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
褥瘡
   2 .
認知症
   3 .
感覚障害
   4 .
呼吸筋障害
   5 .
眼球運動障害
( 公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問65 )
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この過去問の解説 (2件)

88
正解は4です。

筋萎縮性側索硬化症<ALS>は、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく難病です。体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。

話しにくい、食べ物や飲み物が飲みこみにくい、という症状から始まることも多く、のどの筋肉が衰えると声が出しにくくなります。呼吸筋が弱まると呼吸も十分にできなくなります。

病気が進行しても、視力・聴力、身体の感覚は問題がなく、眼球運動障害や失禁もみられにくいです。
(難病情報センター 筋萎縮性側索硬化症(ALS)(指定難病2)
https://www.nanbyou.or.jp/entry/52 参照)

1.→ALS患者は褥瘡が比較的生じにくいです。また、他の選択肢と比べて最も念頭におくべきかと言われると他にもっと重要な問題があると考えられるため、1は最も適切とはいえません。

2.→認知症を合併するケースもありますが、50歳であることを考えると、まだ認知症を発症するには早いのではないかと考えられます。よって、2は最も適切とはいえません。

3.→ALS患者は、感覚障害は起こりにくいといわれているため、3は適切ではありません。

4.→ALS患者において、最も注意しなくてはならないのが、呼吸筋障害です。呼吸筋が障害されると呼吸ができなくなり、死に至ることがあります。よって、4が正解です。

5.→眼球運動障害については、ALS患者にはみられにくい症状です。よって、5は誤りです。

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42
ALSの理解を問う問題です。
ALSとは、全身の筋肉が落ち、力がなくなっていく指定難病です。進行を止めることは出来ず、根本的な原因も不明です。初期症状には、手や足の筋肉が弱まるタイプと、舌や喉の筋肉が弱まるタイプとがありますが、どちらも最終的には全身の筋肉が障害され、呼吸すら困難になっていきます。
したがって、正解は4です。

なお、2について、確かにALSの患者さんで前頭側頭型認知症を合併する方はいますが、割合はALS患者全体の15%ほどと言われていますから、最も適切とまでは言えません。

また、ALS患者は、体の感覚には問題はありませんから、1、3、5も不適切です。

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