公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午前 問69

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午前 問69 (訂正依頼・報告はこちら)

40歳の男性A、小学校教師。Aは「授業がうまくできないし、クラスの生徒たちとコミュニケーションが取れない。保護者からもクレームを受けている。そのため、最近は食欲もなくよく眠れていない。疲れが取れず、やる気が出ない」とスクールカウンセラーに相談した。
スクールカウンセラーの対応として、まず行うべきものを1つ選べ。
  • 医療機関への受診を勧める。
  • 管理職と相談し、Aの業務の調整をする。
  • Aの個人的な問題に対して定期的に面談する。
  • Aから授業の状況や身体症状について詳しく聴く。
  • Aの代わりに、保護者からのクレームに対応する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.→スクールカウンセラーがまず行う対応としては、状態を聴くことが先です。うつ病が疑われる状態であることを確認してから、医療機関への受診を勧めることを検討しても遅くはありません。よって、1はまず行うべきものとしては適切ではありません。

2.→まず、詳しくAの状態を聴いてから、業務の調整をお願いすることになるかもしれませんが、状態を聴くことなく業務の調整をするのはまだ早いです。よって、2は適切ではありません。

3.→Aの個人的な問題に対して定期的に面談するのは、スクールカウンセラーと教師、という関係と、カウンセラーとクライエント、という「多重関係」になってしまいますので、3は不適切です。

4.→スクールカウンセラーがまず行うべきことは、Aから授業の状況や身体症状について詳しく聴いてAに対するコンサルテーションを行うことです。よって、4は正しいです。

5.→Aの代わりに保護者からのクレームの対応をすることは、スクールカウンセラーが教師役になってしまいますし、保護者と教師の中立の立場を保てなくなりますので、5は不適切です。

参考になった数67

02

教師Aには抑うつ傾向が見られますが、その程度についてはアセスメントが必要です。よって4が適切であり、反対に2は不適切です。

1についても、この段階で行うべきではありません。

また、SCは教師のコンサルテーションは行いますが、定期的な面接は行いませんから3も不適切です。

5はSCの役割ではありません。

参考になった数31

03

以下に解説します。

選択肢4. Aから授業の状況や身体症状について詳しく聴く。

適切です。

Aの授業の状況や身体症状について詳しく聴くことで、Aが抱えている具体的な問題やストレスの原因を明確にすることができます。具体的な状況を理解することで、必要に応じて医療機関への受診を勧めたり、業務調整を行ったりするための適切な対応が可能になります。

参考になった数0