公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問85
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問題
公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
コミュニケーションと言語の発達について、正しいものを1つ選べ。
- 発達初期に出現する語彙は、動詞や形容詞が名詞よりも多い。
- 語彙の増加は、初語の出現から就学まで概ね均質なスピードで進む。
- 指さしは、リーチングなどとともに生後6か月頃から頻繁に観察されるようになる。
- 生後9~10か月頃からみられる、対象に対する注意を他者と共有する行動を共同注意と呼ぶ。
- クーイングとは、乳児期の後半からみられる「ババババ」などの同じ音を繰り返し発声することをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.→発達初期に出現する語彙は、動詞や形容詞よりも名詞が多いです。「ママ」「ブーブー」等の言葉が出てきます。よって、1は誤りです。
2.→語彙の増加については、1歳後半から2歳前半が「語彙爆発」の時期と言われています。初語の出現から就学まで均質なスピードでは進みません。よって、2は誤りです。
3.→生後9ヶ月から1歳3、4ヶ月までが指さしの形成期と言われています。生後6ヶ月ではまだ早いです。よって、3は誤りです。
4.→共同注意は、生後9ヶ月頃からみられます。大人がいる時に子どもが見てほしいものを指さしする、大人が見ているものを乳児も一緒に見る、等の行動が起こります。よって、4は正しいです。
5.→クーイングとは、乳児「初期」、生後2~3ヶ月にみられる、「あー」「うー」といった独特の発声のことです。よって、5は誤りです。
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02
2について、毎年均質に増えることはありません。語彙は1~3歳ごろに急速に増え、語彙爆発やボキャブラリースパートと呼ばれます。
3は細かいところですが、指さしは生後9~10か月後、リーチングは生後6か月後に見られ始めます。なお、リーチングは興味を持ったものに手を伸ばし、触れようとする行為を指します。
4の共同注意は、乳児が大人と一緒にものに注目することで、3にある指さしもその1つとされています。よって4の記述は正しいです。
5は喃語に関する記述です。クーイングとは、生後1~2か月後に見られる、「あーあー」、「うーうー」といった発声のことです。鳩の鳴き声(Coo)に似ていることから、クーイングと名付けられました。
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03
以下に解説します。
正しいです。
共同注意は、生後9~10か月頃から顕著に見られるようになります。これは、子どもが他者と一緒に対象に対する注意を共有し、例えば、親が指さす物を見たり、興味を示したりする行動です。この能力は、言語発達や社会的な相互作用の基盤となる重要な発達課題です。
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