公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問122

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は1です。

1 ひとつの心理検査で把握できることには限りがあるため、いくつかの心理検査を組み合わせて実施すること、つまりテストバッテリーを組むことは子どもを多面的に理解する上で重要です。ただし、心理検査の実施あたっては、何を把握したいのかという検査を行う目的に応じて、適切なテストバッテリーを組み合わることが望ましく、「一定の」という部分が誤りとなります。

2 記述のとおりです。アセスメントにおいては、主に面接や観察、心理検査によって情報収集を行います。このうち観察は、態度や話し方など非言語的な情報を収集する重要な要素となります。また、学校場面においては、他の生徒や教員との関係性などを理解することができるため有用です。

3 記述のとおりです。アセスメントでは、クライエントに関する情報収集と今後の援助(治療)方針の決定を行うとされており、学校において援助方針・計画を立てるためにも必要なプロセスであると言えます。

4 記述のとおりです。他の立場の視点から新たな情報が得られることで、客観的・多面的なアセスメントが可能となるため、より適切な援助方針を立てる上ではチームで取り組むことが望ましいと考えられます。また、チームで対応することで、ひとりに負担が集中することがなく、援助者の負担軽減にもつながることが考えられます。

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02

正解は1です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→学校はアセスメントを行う場です。
よって選択肢の内容は、誤りです。

2→学校はアセスメントを行う場であり、観察が重要となります。
よって選択肢の内容は、正しいです。

3→心理教育的アセスメントは、心理教育的サービスの一部であり、方針や計画を立てるためのプロセスでもあります。
よって選択肢の内容は、正しいです。

4→「チーム学校」と言われるように、チームとして支援していくことが重要です。
よって選択肢の内容は、正しいです。

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03

正解は1です。

学校における心理教育的アセスメントは、援助の対象となる子どもが課題に取り組むうえで出会う問題や危機に関する情報を収集・分析し、援助サービスの方針や計画を立てるための資料を提供するプロセスです。

各選択肢については、以下の通りです。

1.複数の心理検査を組み合わせて実施し、各テストの欠点を補うことでクライエントを多面的に捉えることができます。投影法検査、質問紙法検査、知能検査等組み合わせることができます。よって選択肢の内容は、誤りです。

2.学校のアセスメントでは、子どもの生活場面の1つである学校で子どもを観察してアセスメントすることは重要なことです。よって選択肢の内容は正しいです。

3.心理教育的アセスメントは、通常の生活では見ることのできない一面を心理検査等で見出すことで多角的に子どもを捉え、様々な援助を行うために実施されます。よって選択肢の内容は、正しいです。

4.心理師が学校において児童生徒や保護者など要支援者を支援する時、教師をはじめとした学校関係者と連携し、チームとなって支援する方針が平成27年に中央教育審議会により「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)」としてまとめられています。よって選択肢の内容は正しいです。

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