公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問136
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問題
公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問136 (訂正依頼・報告はこちら)
新しい英語学習法の効果を検証するために実験計画を立てた。新しい学習法を実験群、従来型学習法を統制群とし、実験の参加申込順に最初の25人を実験群に、次の25人を統制群に割り当てることにした。各群にそれぞれの学習法を体験させ、4週間後にテストを実施することにしたが、この実験計画には問題点があった。
改善方法として、最も適切なものを1つ選べ。
改善方法として、最も適切なものを1つ選べ。
- 参加者全体の人数を100人にする。
- 25人ずつ無作為に実験群と統制群に割り当てる。
- 学習法を実施する前にも、同様の英語のテストを実施する。
- 参加者全員に従来型学習法と新しい学習法の双方を実施する。
- 先に申込みがあった25人を統制群に、次の25人を実験群に割り当てる。
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この過去問の解説 (3件)
01
この実験の問題点は、参加申込み順に実験群と統制群に分けていることです。
各選択肢については、以下の通りです。
1→参加者を単に増やすだけでは、問題は解決しません。
よって選択肢は、誤りです。
2→この実験では、無作為に参加者を割り当てることが重要です。
よって選択肢は、正しいです。
3→実験前のテストも場合によっては必要かもしれませんが、改善方法としては適切ではありません。
よって選択肢は、誤りです。
4→両方のグループに双方の学習法を実施すると、実験の効果が分かりません。
よって選択肢は、誤りです。
5→申込み順でグループを分けること自体がこの実験の問題点です。
よって選択肢は、誤りです。
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02
正答は2です。
新しい英語学習法の効果を検証するためには、新しい学習法(実験群)と従来の学習法(統制群)に分けることは妥当ですが、各群への割り当ての際に参加申込書順にしたことに問題があると考えられます。
学習法以外は、実験群と統制群を出来るだけ同じ条件にしておく必要があり、参加者がどちらの群に属するかを無作為(ランダム)に割り当てることが求められます。例えば、申込が早い参加者は英語学習に対する意欲がもともと高く、学習効果が出やすいという可能性を、参加者を無作為に割り当てることによって防ぐことができます。
1 人数を増やすだけでは、上述した問題点が改善されないため、誤りとなります。
2 記述のとおりです。無作為の割り当てが望ましいと考えられます。
3 事前にテストを実施することも、学習効果を測る上で有用であると考えられますが、既述のとおり、群の割り当てに問題があるため、問題点の改善方法としては誤りとなります。
4 両方の学習法を実施してしまうと、新しい学習法の効果が測定できなくなるため、誤りとなります。
5 割り当ての方法に問題があるため、順番を入れ替えても問題を解決することはできません。よって、誤りとなります。
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03
正解は2です。
各選択肢については、以下の通りです。
1.参加者を実験群と統制群に分けることは重要ですが、参加者を100人にする必要はありません。よって選択肢は、誤りです。
2.5.問題文にあるように、参加申し込み順によって実験群と統制群に分けると、実験結果に影響を及ぼす可能性があるので、無作為に参加者を割り当てることがこの実験で一番求められることです。よって選択肢2は正しく、選択肢5は誤りです。
3.最優先は、参加者を無作為に実験群と統制群に割り当てることであり、事前の英語テスト実施はそれよりも優先度は低いです。
よって選択肢は、誤りです。
4.両方のグループに双方の学習法を実施すると、新しい学習法の効果がわからなくなるので不適切です。よって選択肢は、誤りです。
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