問題
改善方法として、最も適切なものを1つ選べ。
正答は2です。
新しい英語学習法の効果を検証するためには、新しい学習法(実験群)と従来の学習法(統制群)に分けることは妥当ですが、各群への割り当ての際に参加申込書順にしたことに問題があると考えられます。
学習法以外は、実験群と統制群を出来るだけ同じ条件にしておく必要があり、参加者がどちらの群に属するかを無作為(ランダム)に割り当てることが求められます。例えば、申込が早い参加者は英語学習に対する意欲がもともと高く、学習効果が出やすいという可能性を、参加者を無作為に割り当てることによって防ぐことができます。
1 人数を増やすだけでは、上述した問題点が改善されないため、誤りとなります。
2 記述のとおりです。無作為の割り当てが望ましいと考えられます。
3 事前にテストを実施することも、学習効果を測る上で有用であると考えられますが、既述のとおり、群の割り当てに問題があるため、問題点の改善方法としては誤りとなります。
4 両方の学習法を実施してしまうと、新しい学習法の効果が測定できなくなるため、誤りとなります。
5 割り当ての方法に問題があるため、順番を入れ替えても問題を解決することはできません。よって、誤りとなります。
正解は2です。
各選択肢については、以下の通りです。
1.参加者を実験群と統制群に分けることは重要ですが、参加者を100人にする必要はありません。よって選択肢は、誤りです。
2.5.問題文にあるように、参加申し込み順によって実験群と統制群に分けると、実験結果に影響を及ぼす可能性があるので、無作為に参加者を割り当てることがこの実験で一番求められることです。よって選択肢2は正しく、選択肢5は誤りです。
3.最優先は、参加者を無作為に実験群と統制群に割り当てることであり、事前の英語テスト実施はそれよりも優先度は低いです。
よって選択肢は、誤りです。
4.両方のグループに双方の学習法を実施すると、新しい学習法の効果がわからなくなるので不適切です。よって選択肢は、誤りです。