問題
AがBの判断を責めるようになってからのBの行動の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
正答は3です。
「Bは言葉では共感するような受け答えはするが、表情が固くなり視線を避けることが増えていった」との記述から、Bが自己一致できていない状態であることが窺えます。
1 表情が固くなり視線を避けることが増える一方で、言葉では共感を示そうとしている状況では適切に距離を置いているとは言えず、誤りとなります。
2 Bが意図して表情を固くしたり、視線を避けたりしたことが記述からが窺えず、「明確な姿勢を持って対応している」との表現にはそぐわないため、誤りとなります。
3 「意図していない反撃」という点が記述のとおりです。Bを責めるといったAの攻撃的な言動に対して、言葉では共感を示しているものの、共感的な態度を示すことができなくなっており、反撃と捉えることもできます。そのため、正答です。
4 Aの転職について、Bだけが判断をしたわけではなく、転職後しばらくは良好な状況であったことを考えると、誤った判断であったとは言い難い面もあります。また、BがAを傷つけたことへの強い不安を抱いていることが記述からは窺えず、むしろAを受け入れようとしないといった(3)のような反撃からの言動と考える方が馴染みます。
5 既述のように、意図的な対応であるとは考えにくい上、言葉と態度が一致していないBの対応からは、Aに問題が繰り返されていることを気付かせようとして、中立性を保っているとは言い難いと思われます。したがって、誤りとなります。
正解は3です。
各選択肢については、以下の通りです。
1.Aの言動に対してBの「表情が固くなり視線を避けることが増えた」という記述より、何らかの反応を示しているため、距離を置いていることにはなっていません。よって、選択肢は誤りです。
2.事例からは、BがAに対して明確な姿勢をもっている様子は読み取れません。よって、選択肢の内容は誤りです。
3.Aの態度が変わったことより、Bは共感しつつも表情や視線に変化が見られています。これは、BがAを意図せず反撃(拒絶)していると読み取れます。よって、選択肢の内容は正しいです。
4.事例からは「Aを傷つけてしまったという不安がある」という記述はなく、そのような心情は読み取れません。よって、選択肢の内容は誤りです。
5.事例からは「中立性を保とうとする」という記述はなく、そのような心情は読み取れません。よって、選択肢の内容は誤りです。