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公認心理師の過去問 第1回(2018年) 午後 問141

問題

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21歳の男性A、大学生。Aは学生相談室に来室した。以前から緊張すると下痢をすることがあった。就職活動の時期になり、大学で面接の練習をしたときに強い腹痛と下痢を生じた。その後、同じ症状が起こるのではないかと心配になり、外出前に頻回にトイレに行くようになった。さらに、人混みでは腹痛が生じるのではないかと心配になり、電車やバスに乗ることも避けるようになった。消化器内科を受診したが、器質的な異常は認められなかった。
このときの学生相談室の公認心理師がAに対して最初に行う助言として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
腹痛が気になる状況や、その際の心身の変化などを記録する。
   2 .
心身の安定を実現するために、筋弛緩法を毎日実施するようにする。
   3 .
苦手な状況を避けているとますます苦手になるため、積極的に行動するようにする。
   4 .
腹痛を気にすればするほど緊張が高まってしまうため、なるべく気にしないようにする。
   5 .
下痢をしやすい間は安静にしたほうがよいため、しばらくは外出を控えるなど無理をしないようにする。
( 公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問141 )
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この過去問の解説 (3件)

33
正解は1です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→心身の変化等を記録することは、アセスメントにもつながり、今後の支援にも役立ちます。
よって選択肢の内容は、正しいです。

2→初回面接で筋弛緩法が有効であるかの判断は難しいです。
まずは、本人の状態を知ることが重要です。
よって選択肢の内容は、誤りです。

3→行動療法の内容になりますが、まずはアセスメントが重要です。
よって選択肢の内容は、誤りです。

4→悩んだ末に相談に来ている可能性もあるため、それを否定することは、今後の支援にも良い影響を与えません。
よって選択肢の内容は、誤りです。

5→安静は必要かもしれませんが、根本的な解決にはつながりません。
よって選択肢の内容は、誤りです。

付箋メモを残すことが出来ます。
20

正解は1です。

心理カウンセリングの流れは、インテーク面接(問題の明確化)→心理アセスメント(仮説の探索、事例の定式化)→介入(心理療法、カウンセリング)→心理アセスメント(介入の評価)のように、アセスメントは繰り返し行われます。

各選択肢については、以下の通りです。

1.どのような場面、時間で腹痛が起きやすいかを理解することはアセスメントになります。よって選択肢の内容は、正しいです。

2.上記のような流れを実施し、筋弛緩法が有効であるか考慮するので、まずはアセスメントを十分に行う必要があります。よって選択肢の内容は、誤りです。

3.上記のような流れを実施し、アセスメントを行ったうえで改善を促す行動療法につなげることになります。よって選択肢の内容は、誤りです。

4.相談援助の基本はクライエントの意見に耳を傾けるという『傾聴』です。「気にしないようにする」という助言は、相手の意見を否定することになります。よって選択肢の内容は、誤りです。

5.事例では、就職活動の時期でクライエントは活動を継続したいという思いがあると推測されます。また、安静は必要ではありますが、緊張することについての根本的な解決にはつながりません。よって選択肢の内容は、誤りです。

13

正解は1です。

1.→腹痛が気になる状況、心身の変化を記録し、把握することは、Aのアセスメントに役立ちます。アセスメントをすることによって、どんなケアが必要かを見つけるヒントになり得ます。よって、1は適切です。

2.→アセスメントが行われた後ならば、筋弛緩法を行うのもありかもしれません。ですが、公認心理師が「最初に行う助言」としてはアセスメントが先です。よって、2は誤りです。

3.→これはかなり治療が進み、信頼関係がしっかり築けていないと難しいです。最初にアセスメントを行い、そのうえで、必要であれば行動療法を取り入れるのが適切です。よって、3は誤りです。

4.→気にしないようにしようとしてもAは気になってしまうから学生相談室に来所しているのであり、「気にしないようにする」と公認心理師に言われると、Aは主訴も否定されているようにとらえてしまうおそれがあります。よって、4は誤りです。

5.→実際に安静にする必要はあるかもしれませんが、それでは根本的な解決には結びつきません。器質的な異常も認められていない状態なので、まずは精神的な要因がどう影響しているのか丁寧にアセスメントを行う必要性があります。よって、5は誤りです。

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