公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問142

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問142 (訂正依頼・報告はこちら)

32歳の女性A、会社員。Aは2か月前に部署を異動した。1か月ほど前から不安で苛立ち、仕事が手につかないと訴えて社内の健康管理室に来室した。最近疲れやすく体重が減少したという。面接時は落ち着かず手指が細かく震えている。
健康管理室でAの状態を評価するために、最初に考慮すべきものとして、最も適切なものを1つ選べ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

疲れやすく体重が減少、手指の震えがあるため、まずは疾患が無いかを判断することが重要です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→対人関係も考慮すべき事項ではありますが、優先度は低いです。
よって選択肢の内容は、誤りです。

2→仕事の能率を知ることも必要ですが、優先度は低いです。
よって選択肢の内容は、誤りです。

3→不安の対象を見つけることも必要ですが、優先度は低いです。
よって選択肢の内容は、誤りです。

4→疲れやすく体重が減少、手指の震えがあるため、まずは身体疾患の有無を知ることが必要です。
よって選択肢の内容は、正しいです。

5→抑うつ傾向はみられますが、優先度は低いです。
よって選択肢の内容は、誤りです。

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02

正解は4です。

クライエントであるAが、「疲れやすい」「体重が減少した」「手指の震え」といった身体的症状を訴えていることから、まずは器質的な疾患がないか考慮することが最優先です。

各選択肢については、以下の通りです。

1・2・3・5→まずは器質的な疾患がないか考慮することが最優先です。よって、最初に考慮すべきものとしては、誤りです。

4→身体疾患の有無が、その他の活動に影響を及ぼすため、まずは器質的な疾患がないか考慮することが最優先です。よって選択肢の内容は、正しいです。

参考になった数21

03

正解は4です。

「最近疲れやすく、体重が減少」「手指が細かく震え」ている状況であることも含め、まずは身体疾患の有無を確かめ、身体疾患の可能性が除外できたら精神的な要因を考えていく必要があります。

以上から、最初に行うこととしては、4が適切です。

1.→異動したばかりなので考慮する必要はありますが、最優先課題ではありません。よって、1は適切ではありません。

2.→「不安で苛立ち、仕事が手につかない」という訴えがあるので、考慮はすべきですが、身体疾患の有無を調べる方が優先されるため、2は適切ではありません。

3.→不安の対象は漠然としていることも多く、身体疾患の有無を調べることに比べたら優先度は低くなります。よって、3も適切ではありません。

5.→抑うつ気分の有無は、調べる必要性のあることではありますが、まずは身体疾患の有無を調べることが先です。よって、5は適切ではありません。

参考になった数20