公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問145

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問145 (訂正依頼・報告はこちら)

中学生 A ~ E が学習している。Aは社会科に興味があり自ら進んで学習するが、テストのために勉強することが嫌いである。Bはテストで良い点を取るために勉強するが、学習内容には関心がない。Cは何事に対しても優れた成果を出すために努力し、学習に取り組む時間が長い。Dは親や教師に叱られることを避けるために勉強することが多く、学習が楽しいと思ったことはない。Eには勉強しないと不安になる傾向があり、学習時間が長い。
内発的動機づけによる学習をしている者として、正しいものを1つ選べ。
  • A
  • B
  • C
  • D
  • E

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

内発的動機づけとは、行動自体が目的となって機能するものをいいます。

各選択肢については、以下の通りです。

1→テストのためではなく、興味で勉強しており、内発的動機づけに当てはまります。
よって選択肢は、正しいです。

2→テストのために勉強をしています。
これは外発的動機づけです。
よって選択肢は、誤りです。

3→よい結果を取るために努力しています。
これは外発的動機づけです。
よって選択肢は、誤りです。

4→叱られることを避けるために勉強をしています。
これは外発的動機づけです。
よって選択肢は、誤りです。

5→勉強しないと不安になるから勉強するのは、外発的動機づけです。
よって選択肢は、誤りです。

参考になった数47

02

正解は1です。

内発的動機づけは、物事に対する強い興味や探求心などの内面的な要因によって起こる動機づけのことです。

外発的動機づけは、外部からの干渉(評価・賞罰・強制)が要因となって起こる動機づけのことです。

各選択肢については、以下の通りです。

1.「社会科に興味があり」という記述から、自分自身が持つ興味や探求心によるものであるため、内発的動機づけにあたります。よって選択肢は、正しいです。

2.「テストのため」「学習内容に関心がない」の記述より、外部からの干渉(強制)が要因となっているため、外発的動機づけにあたります。よって選択肢は、誤りです。

3.「優れた成果を出すために」という記述から、外部からの干渉(評価)が要因となっているため、外発的動機づけにあたります。よって選択肢は、誤りです。

4.「親や教師に叱られることを避けるために」という記述から、外部からの干渉(賞罰)が要因となっているため、外発的動機づけにあたります。よって選択肢は、誤りです。

5.「勉強しないと不安になる」という記述から、外部からの干渉(強制)が要因となっているため、外発的動機づけにあたります。よって選択肢は、誤りです。

参考になった数24

03

正解は1です。

内発的動機づけとは「自分の中から湧き出てくる興味や関心、楽しみなどによってもたらされる動機づけ」のことを言います。

それに対し、外発的動機づけとは「外から得られる報酬による動機づけ」のことを言います。具体的には、金銭面や精神面の報酬により動機づけが高められるもの、または、罰などからの回避も外発的動機づけに含まれます。

1.→Aは社会科への「興味」から進んで学習しています。そして、テストという外発的動機づけをもたらすものによって勉強することが嫌い、とのことから、内発的動機づけをもたらすものによって勉強しているといえます。よって、1は正しいです。

2.→Bは「テストで良い点を取るため」に勉強していることから、外発的動機づけによって勉強しているといえます。学習内容には関心がないことから、内発的動機づけはないことがわかります。よって、2は誤りです。

3.→Cは「優れた結果を出すため」に努力し、学習していることから、「結果」という外発的動機づけにより学習をしているととらえることができます。よって、3は誤りです。

4.→Dは親や教師に叱られるという「罰を避けるため」に勉強しているため、外発的動機づけにもとづいて勉強しているといえます。よって、4は誤りです。

5.→Eは「勉強しないと不安になる」という罰(不快な気持ち)を回避するという外発的動機づけにもとづいて勉強しているといえます。よって、5は誤りです。

参考になった数21