公認心理師の過去問
第1回(2018年)
午後 問146

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問題

公認心理師試験 第1回(2018年) 午後 問146 (訂正依頼・報告はこちら)

9歳の男児A、小学3年生。Aの学級はクラス替えがあり担任教師も替わった。5月になるとAが授業中に立ち歩くようになり、それを注意する児童と小競り合いが頻発するようになった。クラス全体に私語がみられ、教室内で勝手な行動をして授業に集中できていない児童も多くなってきた。やがて、担任教師の指導に従わず授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない状態になってきた。担任教師によるこれまでの方法では問題解決ができない状態に至っていると管理職は判断している。
このときの学校の取組として、最も適切なものを1つ選べ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

各選択肢については、以下の通りです。

1→担任教師の交代では根本的な解決になりません。
よって選択肢の内容は、誤りです。

2→すでに相当な時間をかけており、それでも改善が見込めていません。
また、すでに学級崩壊しているため、これ以上、待つことも難しいです。
よって選択肢の内容は、誤りです。

3→学級崩壊等が起きている場合、チームティーチング等を導入することは適切です。
よって選択肢の内容は、正しいです。

4→学校独自ではなく、標準的な対応を行っていく必要があります。
よって選択肢の内容は、誤りです。

5→家庭の協力も必要ですが、厳しくしつけるよう依頼することは、親と学校との関係悪化にもつながりかねません。
よって選択肢の内容は、誤りです。

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02

正解は3です。

1.→安易に学級担任を交代させる前に、Aのアセスメントをしっかりと行い、なぜ授業中に立ち歩き、小競り合いが頻発するようになったのかを究明する必要があります。担任を交代させるだけでは根本的な解決にはなりません。よって、1は誤りです。

2.→児童の力を信じ、時間をかけて改善を待つだけではおさまらなくなってしまったのが現状です。児童だけに任せていては、ますます学級崩壊が進みます。教員などの介入が必要です。よって、2は誤りです。

3.→チームティーチングの手法を使い、複数の教員の目でクラスをみることは、児童により目が届き、児童をより細かく観察することにもつながります。よって、3は正しいです。

4.→学校独自の方策ではなく、標準的な方策で学級崩壊を食い止めることが必要になります。「チーム学校」として、関係者を集めて対応を考えていく必要があります。よって、4は誤りです。

5.→Aの保護者に対し、家庭で厳しくしつけるよう依頼すると、Aの保護者と学校との関係悪化につながりかねません。何が学級崩壊の原因なのかをきちんとアセスメントし、それに沿った指導や対応をする必要があります。よって、5は誤りです。

参考になった数20

03

正解は3です。

各選択肢については、以下の通りです。

1.Aがなぜ事例のような行動につながっているかを精査する必要があります。担任教師を交代することでは根本的な解決にはつながりません。よって選択肢の内容は、誤りです。

2.集団としてまとまりを失っている状況であるため、児童の力を信頼し時間をかけても状況の改善は見込まれず、さらに学級崩壊が進む恐れもあります。よって選択肢の内容は、誤りです。

3.学級崩壊等が起きている場合、より他者の目がある方が詳細に児童を見ることができるため、チームティーチングなどの体制をとることは適切です。

4.学校独自の対応より、そのクラスの状況から様々な関係者を交えて対応を考えていく必要があります。よって選択肢の内容は、誤りです。

5.家庭の協力も必要ですが、まずは何が原因なのかを精査し、それに合わせた指導や対応を行っていかなければ逆効果となり、児童と親・学校の関係が崩れてしまう恐れがあります。よって選択肢の内容は、誤りです。

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