公認心理師の過去問
第2回(2019年)
午前 問9
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第2回(2019年) 午前 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
ある刺激に条件づけられた反応が他の刺激に対しても生じるようになることを何というか、正しいものを1つ選べ。
- 馴化
- 消去
- 般化
- シェイピング
- オペラント水準
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
各選択肢については、以下の通りです。
1→馴化とは、同一の刺激を繰り返し経験すると、その刺激に対する反応が弱まってくる現象のことです。
よって選択肢は、誤りです。
2→消去とは、オペラント条件づけによって形成された行動について、強化を与えないことで、形成された行動がみられなくなることです。
よって選択肢は、誤りです。
3→般化とは、問題文の通り、ある刺激に条件づけられた反応が他の刺激に対しても生じるようになることです。
よって選択肢は、正しいです。
4→シェイピングとは、新たな行動を獲得させるために、目標行動をスモールステップに分け、達成が容易な順から段階的に目標行動に近づけていく方法のことです。
よって選択肢は、誤りです。
5→オペラント水準とは、オペラント条件づけによる行動変容以前の行動頻度のことです。
よって選択肢は、誤りです。
参考になった数83
この解説の修正を提案する
02
正解は3です。
ここに挙がっている言葉はすべて「行動主義心理学」で出てくる用語です。
1.→「馴化」とは、ある刺激が長時間繰り返し与えられることにより、その刺激に対して鈍感になり、反応が徐々に見られなくなっていく現象のことを言います。よって、1は誤りです。
2.→「消去」とは、オペラント条件づけと古典的条件づけの両方で起こる、以下のような事象です。
オペラント条件づけでは、条件づけによって以前強化されていたオペラント行動が、もはや強化されなくなったとき、強化された行動の頻度は徐々に減少していきます 。
また、古典的条件づけでは、条件づけられた刺激が単独で与えられ、もはや無条件刺激を予測しなくなったとき、徐々に条件反応は起こらなくなります。よって、2は誤りです。
3.→「般化」とは、ある刺激に条件づけられた反応が他の刺激に対しても生じるようになることを指します。よって、3は正しいです。
4.→「シェイピング」とは、目標を小さな段階(スモールステップ)に分けて設定し、達成感を得ながら徐々にステップアップしていく方法のことを指します。よって、4は誤りです。
5.→オペラント条件づけで自発的に生じた行動を「オペラント行動」といい、 この頻度のことを「オペラント水準」と呼びます。オペラント条件付けとは、報酬や罰といった「結果」を得ることによって、自発的に「行動」を取るようになる学習のことを指します。よって、5は誤りです。
参考になった数42
この解説の修正を提案する
03
1:馴化とは、要するに慣れのことで、ある刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていくことを指します。
2:消去とは、条件付けの成立後、無条件刺激の対呈示を止め、条件刺激のみを呈示し続けることで、条件反応と条件刺激との連合が失われることです。
3:正しいです。
なお、“ある刺激”を条件刺激、“条件づけられた反応”を条件反応と言います。
4:シェイピングは、目標とする行動を細分化し(スモールステップ)、達成しやすい部分から強化していく方法です。
5:オペラント水準とは、条件付けなどを一切行わない段階における、オペラント行動の生起頻度のことです。なお、オペラント行動とは、自発的な行動のことを指します。
参考になった数40
この解説の修正を提案する
前の問題(問8)へ
第2回(2019年)問題一覧
次の問題(問10)へ