公認心理師 過去問
第2回(2019年)
問118 (午後 問120)

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 問118(午後 問120) (訂正依頼・報告はこちら)

公認心理師がクライエントに対して心理的支援を続行できないときの対応として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 急病のため、クライエントへの面接の代行を同僚に依頼した。
  • 画一的な対応を避けるため、不在時の対応マニュアルの作成への協力を控えた。
  • 産前・産後休業を取るにあたって、クライエントと今後の関わりについて相談した。
  • 職場の異動に伴い担当者が交代したことを新しい担当者がクライエントに説明した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1.→公認心理師が急病の場合に、面接の代行を依頼することはありません。クライエントとの関係においてカウンセリングは成り立っているので、クライエントが納得し、同意を得ない以上は他の人が急にカウンセリングをすることはありません。

2.→公認心理師の不在時の対応マニュアルがあることで、クライエントはいつでも同じサービスを受けることが可能です。あらかじめマニュアルを作成しておき、クライエントと、不在時の対応について話し合っておくことはクライエントの安心にもつながり、意義があります。

3.→産前・産後休業を取るにあたり、クライエントと話し合って、クライエントの意見を聞き、クライエントが納得する形で今後を迎えることは非常に大事なことです。よって3が正解です。

4.→職場の異動がある場合は、新しい担当者がクライエントに説明するのではなく、今までの担当者がクライエントに説明し、今後どうするかについてクライエントと相談することが大事です。

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02

【正解:3】

1:クライアントの意向を確認せずに、同僚に代行を依頼することはありません。

2:不在時の対応マニュアルがなければ、その時その時で異なる対応をする恐れがあり、全てのクライアントに同じサービスを提供できない(クライアントに不公平感を抱かせる)可能性があります。

3:正しい対応です。

4:担当者の交代については、それまで担当していた心理師が説明すべきです。説明したうえで、クライアントが引継ぎを希望するか否か、新しい担当についてのクライアントの希望を聞く、といった作業を行います。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。公認心理師の心理的支援に関する基本的な姿勢、考え方について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 急病のため、クライエントへの面接の代行を同僚に依頼した。

医師は代行を依頼することができますが、その場合は事前にカルテなどに申し送りを行うなど、対策を講じているからこそできることです。心理療法の関係は、クライエント個人との関係が基本のため、突然の代行をする必要もなければ、できません。長期化するなど何らかの問題が生じる場合は、改めてクライエントと契約をし直すなどの対応が求められますので不適切です。

選択肢2. 画一的な対応を避けるため、不在時の対応マニュアルの作成への協力を控えた。

独立して一人で仕事をしている場合でない限り、不在時の対応マニュアルは組織として作成しておくべきことです。そのため不適切です。

選択肢3. 産前・産後休業を取るにあたって、クライエントと今後の関わりについて相談した。

正解です。

クライエントへの影響を加味しながら、相談していくことが適切です。

選択肢4. 職場の異動に伴い担当者が交代したことを新しい担当者がクライエントに説明した。

職場の異動はやむを得ず生じるものではありますが、交代することを伝えるのは今までの担当者であり、今後の方向性について相談することが求められますので不適切です。

まとめ

治療契約を結ぶ際に、急に不在のなったときについても、事前に決めておくことが必要です。守らなければならない法律と合わせて、整理しておきましょう。

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