公認心理師 過去問
第2回(2019年)
問119 (午後 問121)

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問題

公認心理師試験 第2回(2019年) 問119(午後 問121) (訂正依頼・報告はこちら)

公認心理師に求められるスーパービジョンについて、最も適切なものを1つ選べ。
  • スーパーバイザーとスーパーバイジーの関係は対等である。
  • スーパーバイザーはスーパーバイジーへの心理療法を行うべきではない。
  • スーパーバイザーはスーパーバイジーが行う心理的支援の実践上の責任を負う。
  • スーパービジョンとはスーパーバイザーとスーパーバイジーが1対1で行うものをいう。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

スーパービジョンとは、公認心理師が、より知識やスキルの熟練した公認心理師から、事例に対して助言・指導を受けることを言います。

1.→スーパーバイザー(指導する側)とスーパーバイジー(指導される側)は、対等ではなく、上下関係があります。スーパーバイザーは指導的立場に立つことになるからです。

2.→スーパーバイザーはスーパーバイジーの心理療法を行うべきではない、というのは、多重関係を避けるためです。指導する側・される側という立場とカウンセラー・クライエントという立場が混同することを避けなければなりません。よって、これが正解です。

3.→大学の教授等が学生に対してスーパービジョンをする場合はスーパーバイジーの行った心理的支援の責任を負うことができますが、外部のスーパーバイザーはそこまで深くケースに責任を負うことは、実質できません。

4.→スーパービジョンは、必ずしも1対1で行われるわけではなく、グループで行われることもあります。

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02

【正解:2】

スーパービジョン(SV)は、経験が豊富なスーパーバイザーが、経験の浅いスーパーバイジーに対して行う専門的指導のことです。

1:SVにおける関係は対等なものではなく、スーパーバイザーが経験の浅いスーパーバイジーに指導助言する側面があります。

2:正しい記述です。心理療法を行うことで、両者に指導関係だけでなく、治療関係も成立してしまいます(多重関係)ので、避けるべきです。

3:実践上の責任はあくまでスーパーバイジーが負います。

4:1対1だけでなく、グループスーパービジョンやピアスーパービジョンといった形態のSVも存在します。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。スーパービジョンの基本的な考え方、方法について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. スーパーバイザーとスーパーバイジーの関係は対等である。

スーパーバイザーは指導者でスーパーバイジーは指導を受ける側ですので、対等ではなく、間違いです。

選択肢2. スーパーバイザーはスーパーバイジーへの心理療法を行うべきではない。

正解です。

スーパーバイザーはスーパーバイジーが担当しているケースへの対応について、助言・指導を行うことはできますが、直接スーパーバイジーを治療する役割はありません。

選択肢3. スーパーバイザーはスーパーバイジーが行う心理的支援の実践上の責任を負う。

スーパーバイザーは指導をする立場ですが、実践上の責任はスーパーバイジーが負いますので不適切です。

選択肢4. スーパービジョンとはスーパーバイザーとスーパーバイジーが1対1で行うものをいう。

必ずしも1対1で行うわけではなく、複数のスーパーバイジーに行うことも認められていますので間違いです。

まとめ

スーパーバイズは自身の治療技術を高めるうえで大事です。スーパーバイザーの役割とスーパーバイジーが果たす義務、合わせて理解しておきましょう。

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