公認心理師 過去問
第3回(2020年)
問40 (午前 問40)

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問題

公認心理師試験 第3回(2020年) 問40(午前 問40) (訂正依頼・報告はこちら)

職場の心理専門職として管理監督者研修を行うこととなった。研修内容に盛り込む内容として、不適切なものを1つ選べ。
  • セルフケアの方法
  • 労働者からの相談対応
  • 代表的な精神疾患の診断法
  • 職場環境などの評価及び改善の方法
  • 健康情報を含む労働者の個人情報の保護

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この過去問の解説 (3件)

01

正解3です。

各選択肢については以下の通りです。

1.職場の管理監督者研修の研修内容に盛り込む内容として、セルフケアの方法以外にも、ラインによるケア、ストレス対策などが挙げられます。よって選択肢は適切です。

2.職場の管理監督者研修の研修内容に盛り込む内容として、労働者からの相談対応の他にも、職場不適応者への対応などが挙げられます。よって選択肢は適切です。

3.診断は医師のみが行うことです。よって、選択肢は不適切です。

4.職場の管理監督者研修の研修内容に盛り込む内容として、職場環境を快適な場にするための評価及び改善の方法が挙げられます。よって選択肢は適切です。

5.職場の管理監督者研修の研修内容に盛り込む内容として、職場復帰支援や各従業員の役割、個人情報の保護などが挙げられます。よって選択肢は適切です。

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02

正答は3です。

1 セルフケアとは、労働者自身が自らのストレスに気づき対処することを指します。管理監督者自身も取り組むことが望ましいとされ、研修内容としては適切であると言えます。

2 管理監督者は部下の健康に配慮する役割を担っており、「ラインによるケア」と呼ばれる部下の健康状況の把握、部下からの相談への対応、職場環境の改善などの対応が求められることから、労働者からの相談対応について研修を行うことは適切です。

3 メンタルヘルスケアに関する基礎知識を身に付けることを目的に、代表的な精神疾患の特徴などを紹介することはあるかもしれませんが、診断については医師の役割であり、管理監督者が行うことではありません。したがって、診断法については、盛り込む内容として適切とは言えません。

4 (2)と同様に、職場環境の改善も管理監督者によるラインによるケアの範囲であることから、職場環境の評価及び改善について研修を行うことは適切です。

5 管理監督者が部下などへのメンタルへルスケアを行う際、健康情報を含む労働者の個人情報の保護に配慮する必要があります。そのため、情報の取得や開示の際に留意することなどを研修内容に盛り込むことは有効です。

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03

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。心理専門職として立ち居振る舞うための基本指針、管理監督者研修にて取り扱われる内容について、問われています。

では、問題をみてみましょう。

選択肢1. セルフケアの方法

管理監督者としての、己の心理社会面の保ち方を伝えることは適切です。労働者自身が自己の安寧を保つ方法を知ることも適切と言えます。

選択肢2. 労働者からの相談対応

管理監督者の役割の一つ、相談業務に関することですので、適切です。

選択肢3. 代表的な精神疾患の診断法

正解です。

診断は、医師のみが行うことができます。どのように診断がなされているか、DSM-Ⅴなど、診断を行うためのシステムを知ることは支援するときに役立ちますが、詳細な診断方法を知る必要はありません。

選択肢4. 職場環境などの評価及び改善の方法

管理監督者として、職場風土を整えることは役割の一つですので、適切です。

選択肢5. 健康情報を含む労働者の個人情報の保護

支援するにあたっての個人情報の取り扱いを学ぶことは、適切です。

まとめ

管理監督者は、労働者が適切に仕事を行うことができるために、様々なサポートを行う立場にあります。労働基準法において、管理監督者とは、経営側的な立場にあたりますので、労働者が気持ちよく仕事ができること、仕事が円滑に進むために必要なことを研修で伝えていく必要があります。法律についても振り返っておきましょう。

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