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公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問80

問題

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心理学の研究法において、質問紙法と比較したときの面接法の特徴として、適切なものを1つ選べ。
   1 .
臨機応変な対応が困難である。
   2 .
回答者に与える心理的圧力が弱い。
   3 .
回答者の個別の反応を収集しにくい。
   4 .
データの収集に手間と時間がかかる。
   5 .
高齢者や幼い子どもには負担が大きい。
( 公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問80 )
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この過去問の解説 (3件)

47

正答は4です。

面接法とは、面接者と対象者が対面し、やりとりを通して情報を収集する方法のことを指します。種類としては、

あらかじめ準備しておいた質問項目を、順番を変えず実施する「構造面接」、

あらかじめ質問項目は準備しておくが、話の流れに応じて表現や順番を変えたり、新たな質問をする「半構造面接」、

大まかなテーマのみを想定し、具体的な質問項目は準備せず、自由なやりとりの中でテーマに関する事柄を見出していく「非構造面接」

があります。

1 あらかじめ定められた質問に回答する質問紙法と比較すると、面接法においては、伝わりやすいよう質問を言い換えたり、その場で対象者の回答に対しての発展的な質問を行うことができたりします。また、半構造面接や非構造面接においては質問を変えることもできるなど、臨機応変な対応が可能となります。したがって、誤りとなります。

2 質問紙法では直接対面して回答する必要はない一方、面接法では面接者と対面して回答しなければならず、面接法の方が心理的な圧力を感じる人が多いと考えられます。したがって、誤りとなります。

3 面接法は対面して行っているため、語られた言葉の内容だけでなく、仕草や表情などの非言語的情報も収集出来ることが特徴です。質問紙法と比較して、個別の反応を収集しやすい方法であると考えられます。したがって、誤りとなります。

4 記述のとおりです。質問紙法は、質問項目を記載した用紙を配布し、対象者が回答すると言った手続きであり、一度に多くのデータを収集することが可能である点が特徴です。

一方、面接法は対象者と対面してコミュニケーションを取りながら情報収集を行うため、(3)のように個別の反応を収集することができるメリットがある反面、データ収集に時間が多くかかってしまいます。

5 質問紙法は、質問項目を文字にして提示しているため、識字能力を要するほか、質問項目が多いと読むことに疲れてしまい、集中力が低下してしまうことがあります。こうした特徴を踏まえると、面接法の方が幼い子どもや高齢者への負担は少ないと考えられます。したがって、誤りとなります。

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19

正答は4です。

質問紙法とは、質問紙を配布し、回答を求める方法です。

集団実施が可能で、集計が容易です。

質問紙法は回答者に言語能力と自己評価能力が必要であり、また回答者の社会的望ましさによる回答の歪みが問題となります。

面接法とは、比較的自由で制限の少ない状況下で、調査者が被調査者に直接質問して、口頭で回答を求める方法です。

得られたデータを数量化することが難しく、統計的な処理に向きません。

数量化困難な質的な側面を面接によって把握することが可能です。

面接法は対話によるコミュニケーションに基づく為、被調査者が話しやすいと感じる雰囲気を形成することが大切です。

1 .あらかじめ用意された質問項目の質問紙に、多くの場合集団実施で回答する質問紙法と比較して、面接法は、比較的自由で制限の少ない状況下で行うことが可能であり、また、対話によるコミュニケーションに基づく情報収集の為、被調査者の様子を見ながら柔軟に臨機応変な対応が可能です。

よって、選択肢1は面接法の特徴として不適切です。

2 .質問紙法は、多くの場合集団実施による自己記入式の為、被調査者に心理的圧力がそれ程かかる方法ではないと考えられます。  

それに比べ、面接法では調査者が被調査者と直接対面して行われる為、心理的圧力は質問紙法より強いと考えられます。

よって、選択肢2は面接法の特徴として不適切です。

3 .質問紙法は集団実施によって質問紙を配布し、あらかじめ定められた質問事項に対して自己記入式で回答を求める方法の為、個別の反応は収集しにくい方法です。

一方、面接法では、言語的情報だけでなく、非言語情報や質問項目以外の情報など、回答者の個別の情報を収集しやすい方法です。

よって、選択肢3は面接法の特徴として不適切です。

4 .質問紙法は、集団実施が可能であり、また、あらかじめ決められた質問項目と尺度によりデータの収集や集計が容易です。

一方、面接法は、調査者が被調査者と個別で直接質問して、口頭で回答を求める方法の為、データの収集に手間と時間がかかります。

よって、選択肢4は面接法の特徴として適切です。

5 .質問紙法は回答者に言語能力と自己評価能力が必要である為、高齢者や幼い子どもには負担が大きいと考えられます。

一方、面接法は対話によるコミュニケーションに基づく為、回答者が高齢者や幼い子どもの場合でも、質問項目や回答内容について調査者がサポートしたり、回答者が話しやすいと感じる雰囲気を作ることなどによって、回答者の負担を軽減することが可能でしょう。

よって、選択肢5は面接法の特徴として不適切です。

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正答は4です。

心理学の研究法には、「質問紙法」「実験法」「観察法」「検査法」「面接法」があります。

それぞれの研究法には特徴と、長所・短所があります。

この問題では、質問紙法と面接法との比較を問われていますので、選択肢をひとつずつ吟味しながら、解答を導き出す必要があります。

質問紙法は被検査者に質問紙を提示し、質問項目に答えてもらう方法です。比較的、短時間で研究データを得ることができます。

面接法は、質問紙法より自由度の高いデータを得ることができます。

非構造化面接、半構造化面接、構造化面接など、面接法の中にも様々な方法がありますが、被検査者の質的な語りのデータを得ることができることが面接法の特徴です。

検査者が被検査者と面接を行うため、データの収集には、質問紙法よりも、手間と時間がかかります。

① 「臨機応変な対応」という表現が分かりづらく、どのような状況に対してであるかによって対応が異なります。

したがって、質問紙法と面接法を比較することはできないため、適切な選択肢とはいえません。

② 回答者に与える心理的圧力(プレッシャー)が弱いのは、質問紙法のほうです。

③ 面接法のほうが、回答者の個別の反応を収集することができます。

したがってこの選択肢は逆になりますので、不適切です。

④ 上記の解説の通りです。

⑤ 一般的に、面接法のほうが質問紙法より負担が大きく思えますが、高齢者や幼い子どもにとっては、そうではありません。

高齢者にとっては、細かい質問紙の字を読んだり、ペンで記入したりするよりも、面接において言葉で話す方が、負担が少ないかもしれません。幼い子どもにとっても同様です。

したがって、この選択肢は適切ではありません。

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