公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午後 問96

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問題

公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問96 (訂正依頼・報告はこちら)

Clinical Dementia Rating<CDR>について、正しいものを1つ選べ。
  • 介護必要度に関する評価はしない。
  • 質問調査による他者評価尺度である。
  • 健常と認知症の境界は、0.5点である。
  • 判定には、家族からの情報は考慮されない。
  • 人の見当識障害は、中等度障害と判定される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は3です。

Clinical Dementia Rating<CDR>とは、認知症の重症度を評定するための検査であり、①記憶、②見当識、③判断力と問題解決、④社会適応活動、⑤家族状況および趣味・関心、⑥介護状況 の6項目について、健康(CDR:0)、認知症の疑い(CDR:0.5)、軽度認知症(CDR:1)、中等度認知症(CDR:2)、高度認知症(CDR:3)の5段階で評価します。

検査者による問診のほか、本人の症状が重度で聞き取れない場合でも、家族や介護者から情報を得たりして全般的に評価を行うことが可能となっています。

1 介護必要度については、「介護状況」の項目で評価することができます。したがって、誤りとなります。

2 症状が重く本人からの聞き取りが難しい場合は家族や介護者からの情報を得て評価することができますが、検査者による問診にて評価する面もあるため、「他者評価尺度」という部分は誤りとなります。

3 CDR:0.5は「認知症の疑い」の分類であり、健常と認知症の境界に位置する得点であると言えます。したがって、正答です。

4 既述しましたが、家族からの情報も考慮して判定を行っているため、誤りとなります。

5 「見当識」において、人への見当識障害は、高度認知症(CDR:3)に該当しています。

中等度認知症(CDR:2)の症状としては、通常、時間の失見当識や場所の失見当識が挙げられます。したがって、誤りとなります。

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02

正答は3です。

Clinical Dementia Rating〈CDR〉とは、認知症の重症度を、家族からの聞き取りと本人への問診により判定する検査です。

・記憶

・見当識

・判断力と問題解決

・社会適応

・家族状況および趣味・関心

・介護状況

これらの6項目について、認知症の重症度を5段階で評価します。

健康(CDR:0)、認知症の疑い(CDR:0.5)、軽度認知症(CDR:1)、中等度認知症(CDR:2)、高度認知症(CDR:3)として評定されます。

1.CDRには介護状況に関する項目がありますので、誤りです。

2.CDRは聞き取りと問診による検査ですので、質問調査による他者評価尺度ではありません。

3.上記の解説の通りです。

4.判定には、家族からの聞き取りの情報も考慮されますので、誤りです。

5.人の見当識障害は中等度障害ではなく、重度障害と判定されますので、誤りです。

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03

正答は3です。

Clinical Dementia Rating〈CDR〉とは、認知症の重症度を判定するために用いられる検査です。

家族からの聞き取りと本人への問診によって評価します。

「1 記憶」「2 見当識」「3 判断力と問題解決」「4 地域社会活動」「5 家庭生活および興味・関心」「6 介護状況」の6項目について評価します。

『CDR 0 : 健常』『CDR 0.5 : 認知症疑い』『CDR 1 : 軽度認知症』『CDR 2 : 中等度認知症』『CDR 3 : 重度認知症』の5段階で重症度を判定します。

1 .介護必要度については「介護状況」の項目で評価することができます。

よって、記述は誤りです。

2 .本人への問診もあるため、「他者評価尺度である」との記述は誤りです。

3 .CDR 0 が健常、CDR 0.5 が認知症疑いの判定のため、記述の「健常と認知症の境界は、0.5点である」は正しいです。

4 .家族からの聞き取りによっても評価するため、記述は誤りです。

5 .見当識の項目で、人の見当識障害は重度障害と判定されるため、記述は誤りです。

中等度障害には、時間や場所の失見当が該当します。

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