公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午後 問100
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問題
公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問100 (訂正依頼・報告はこちら)
教育場面におけるパフォーマンス評価のための評価指標を示すものとして、正しいものを1つ選べ。
- ルーブリック
- ポートフォリオ
- テスト・リテラシー
- ドキュメンテーション
- カリキュラム・マネジメント
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この過去問の解説 (3件)
01
正答は1です。
1 「ルーブリック」とは、学習到達状況を評価するための評価基準のことを指し、これを表に示したものをルーブリック表と言います。
特に、発表やプレゼンテーションなどのパフォーマンス課題における評価指標として活用されており、何を達成したときにどのような評価になるのかといった基準が明確であり、客観性も高くなるといったメリットがあります。したがって、正答となります。
2・4 学習の過程や成果についての記録を集積し、可視化したものを「ポートフォリオ」や「ドキュメンテーション」と呼びます。
ポートフォリオが個々の自己の成長の証拠となるものを集積することを目的にするものであることに対して、ドキュメンテーションは児童生徒同士の関係や保護者との関係など活動の様子が分かる記録を集積するといった色合いがあります。
いすれにおいても、パフォーマンス評価に関する指標とは言い難いため、誤りとなります。
3 「リテラシー」とは、特定の分野の知識を活用する能力といった意味合いを持ち、テスト・リテラシーは、テスト活用能力を指します。
パフォーマンス評価に関する指標とは言えず、誤りとなります。
5 「カリキュラム・マネジメント」とは、各学校が教育目標を実現するために、地域や学校の実態を把握し、教育課程を編成、実施、評価、改善(PDCAサイクル)を進める中で教育の質を高めていくことを指しています。
パフォーマンス評価に関する指標とは言えず、誤りとなります。
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02
正答は1です。
1.「ルーブリック」とは、学習到達度を表を用いて測定する評価方法のことです。ルーブリックは、学習者が能動的に学習するアクティブラーニングの学習
を評価する方法として注目されています。
特徴は、グループワークなどで学習する技能や表現力、思考力といったパフォーマンスや、興味、意欲、態度といった課題への取り組み姿勢を評価できる点です。
複数の評価項目を一覧にまとめたものを「ルーブリック表」と呼び、評価項目と評価点が交差する枠に、評価基準を記載します。学習者にその評価基準を教えることで、自己評価がしやすく、また、良いパフォーマンスとは何かが明確になり、学習意欲の向上にも繋がります。
よって、パフォーマンス評価のための評価指標と言えるため、正答となります。
2 .「ポートフォリオ」とは、児童生徒の学習の過程や成果などの記録や作品を計画的にファイル等に集積したものです。
ポートフォリオを活用して児童生徒の学習状況を把握するとともに、児童生徒や保護者に対し、その成長の過程や到達点、今後の課題などを示します。
パフォーマンス評価のための評価指標ではないため、誤りとなります。
3 .「リテラシー」とは、知識を活用して問題解決する力を指し、「テスト・リテラシー」とは、テスト活用能力のことを指します。
よって、評価指標ではないため、誤りです。
4 .「ドキュメンテーション」とは、イタリア北部レッジョ・ エミリア市の幼児教育プログラムの総称であるレッジョ・エミリア・アプ ローチの一つです。
ドキュメンテーションは幼児の発言や行動を写真やビデオ、絵などを用いながら記録し、幼児の協同的な学びを可視化するツールです。
ドキュメンテーションを活用することによって、「保育者」「保護者」「子ども」の三者が活動を振り返り、成長過程を共有することができ、保育内容の計画・実践を確認できます。
さらに課題を明確にし、改善しやすく、保育の質向上につながります。
よって、パフォーマンス評価の指標ではないため、誤りです。
5 .「カリキュラム・マネジメント」とは、学校段階ごとに育成すべき資質・能力を育んでいくために、幼稚園や各学校において、子供の姿や地域の実情を踏まえつつ、どのような教育課程を編成し、実施・評価し、改善していくのかというものです。
パフォーマンス評価のための指標ではないため、誤りです。
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03
正答は1です。
教育評価について問われています。
1.「ルーブリック」は、学習到達度を評価するためのものです。
「評価の観点」と「観点の尺度」を数段階に分けて示した表のことです。
ルーブリックを用いることで、評価者による評価の偏りを少なくすることができます。
2.「ポートフォリオ」は、「成果物のファイル」といわれるものです。
生徒一人ひとりに専用のファイルやケースを準備し、提出されたレポートや試験の答案用紙、活動記録などを入れておくものです。
3.「リテラシー」とは、情報を収集し、それらを活用する能力のことです。
「テスト・リテラシー」とは、テストに関する情報収集と、その活用能力のことです。
4.「ドキュメンテーション」とは、子どもたちの会話や行動、その日の活動内容などを、写真や動画、コメントなどで記録し、みんなの目に見えるようにするものです。
5.「カリキュラム・マネジメント」とは、各学校が教育目標を実現するために、教育課程を編成・実施・評価し、教育の質の向上を図るものです。
カリキュラム・マネジメントは、これからの教育における重要な要素と考えられています。
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