公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問115
この過去問の解説 (3件)
【正解:3】
ペアレントトレーニングとは、発達障害の子どもを持つ家族を対象に、1960年代にアメリカで開発されたプログラムで、縮めて「ペアトレ」とも呼ばれています。
ペアトレにおいては、「子どもの問題行動の背景には、親子のコミュニケーションの問題がある」と捉え、親が子どもに対する適切な関わり方を学ぶことにより、この悪循環を好循環に変えていくことを目指します。
上記より、1、4、5は正しいと分かります。
2については、実際のところ、子どもと最も長い時間を過ごすのは母親であることもあってか、参加者の多くは母親です。
3:ペアトレのベースには、ABA(応用行動分析)の考え方があります。つまり、行動理論に基づくものであり、プレイセラピーを基本として発展してきたものではありません。
正解:3
ペアレント・トレーニングは、養育者が積極的に子ども関わっていけるよう、養育者と子どもの双方を支援するために開発されました。
1、特に発達障害の子どもは、養育者とのコミュニケーションがうまくいかず、養育者のストレスは大きくなります。ペアレント・トレーニングでは、養育者にも子どもにもストレス少ないやりとりを学んでいきます。
2、子どもの養育は母親が担っていることが多いため、参加者の多くは母親となっていますが、子どもの養育者なら誰でも対象となります。
3、不適切です。
プレイセラピーを基にはしていません。
ペアレント・トレーニングは、アメリカで発展したプログラムで、養育者が発達障害を持つ子どものほめ方や声掛けなど、具体的なスキルを身につけます。
4、保護者がほめ方などを身につけ、保護者と子どもの双方のストレスを減らし、親子関係をより良いものにすることを目指します。
5、知的障害や、ADHDを含む発達障害の子どもを持つ保護者向けのプログラムです。
正解は3です。
ペアレント・トレーニングとは、知的障害や自閉症などの子どもをもつご家族を対象に、1960年代にアメリカで開発されたプログラムです。
1.→親のかかわり方を学ぶことで、育児から生じるストレスによる悪循環を改善することができます。よって、1は適切です。
2.→「ペアレント」なので対象は両親ですが、養育をメインに担っている母親が参加することが多いです。よって、2は適切です。
3.→ペアレント・トレーニングの、子供の適切な振る舞いに正の強化をもたらす等の考え方は、プレイセラピーが基本にあるのではなく、ABA(応用行動分析)が基本にあります。よって、3は不適切です。
4.→ペアレント・トレーニングとは、子どもへの適切なかかわりを学ぶことによって、より良い親子関係を築こうとする訓練です。よって、4は適切です。
5.→かんしゃくを起こしたり、危険な行動を起こすAD/HDのある子どもの親が、かんしゃくを起こした時のかかわり方を学ぶことで結果的に不適切行動を減らすことができるようになることを考えると、AD/HDのある子どもの親に有効といえます。よって、5は適切です。
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