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公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問119

問題

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学級経営について、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
学級集団のアセスメントツールには、Q−Uなどがある。
   2 .
学級経営には、教師のリーダーシップスタイルの影響が大きい。
   3 .
学級づくりの1つの方法として、構成的グループエンカウンターがある。
   4 .
学校の管理下における暴力行為の発生率は、小学校より中学校の方が高い。
   5 .
問題行動を示す特定の児童生徒が教室内にいる場合、その児童生徒の対応に集中的に取り組む。
( 公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問119 )
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この過去問の解説 (3件)

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【正解:5】

1:Q-Uは、QUESTIONNAIRE-UTILITIESの略で、『楽しい学校生活を送るためのアンケート』のことです。Q-Uを実施することで、児童生徒1人1人についての理解と対応方法、今後の学級経営の方針などを把握することが可能です。

2:教師に求められる資質の1つに、リーダーシップがあります。

リーダーシップの中身については、1例として

①学級集団の目標、クラスポリシーを児童生徒に明示すること

②学級内の秩序を保つためにルールとリレーションをつくり出すこと

が挙げられます(諸富,2013)。

リーダーシップには、例えば『PM理論』におけるP(管理型)・M(親和型)というように、様々なタイプがあり、それぞれ善し悪しがあります。

教師がどのタイプであるかが学級経営に与える影響は大きく、選択肢2は適切であると分かります。

3:構成的グループエンカウンターとは、各種の課題(エクササイズ)を遂行しながら、心と心のふれあいを深め、自己の成長を図ろうとするグループ体験のことで、学級づくりにも活用されています。

4:文科省(※)によれば、学校管理下における暴力行為の発生率は、小学校で6.5%、中学校で8.4%です。

5:ここでいう問題行動はいじめや暴力行為を指しています。となれば、この選択肢が誤りであることが分かります。例えば、いじめを行っている加害児童生徒がいた場合、被害児童生徒の支援を行わないということはあり得ないからです。

https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf (R3.7.23取得)

参考文献:諸富祥彦 2013 教師の資質. 朝日新聞出版 kindle版

付箋メモを残すことが出来ます。
32

正解:5

1、Q−Uとは、Questionnaire−Utilitiesの略で、「楽しい学校生活を送るためのアンケート」のことです。これにより児童生徒一人ひとりの満足度や意欲を調べ、学級集団の状態、学級の経営方針を把握します。

2、学級経営への教師のリーダーシップの影響は大きく、その場面や集団に応じたリーダーシップを発揮することが求められています。

3、学級作りの方法には、構成的グループエンカウンターやソーシャルスキルトレーニングなどがあります。

グループエンカウンターでは、エクササイズやレクリエーションの中で、気持ちを伝えあったり、心の交流をしたりして、より良い人間関係を育てていきます。

4、小学生よりも中学生の方が、暴力行為の発生率は高いです。

5、不適切です。

特定の問題行動のある児童生徒の対応に集中することは、つまり不適切な行動に注目することになります。例えば、問題行動の原因が多動症であった場合、不適切な問題行動を強化しない(注目しない)ことも対応方法のひとつです。また問題行動の原因がいじめであった場合、加害者だけでなく被害者や傍観者へのケアや指導が必要になります。

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正解は5です。

1.→Q-Uは、学級集団をアセスメントし、より適切な支援をするための補助ツールです。学級満足度尺度、学校生活意欲尺度、ソーシャルスキル尺度で構成されており、学級集団の状態や、子ども一人一人の意欲・満足感などを測定できるとされています。よって、1は適切です。

2.→学級経営には、教師のリーダーシップスタイルの影響が大きいです。例えば、教師のリーダーシップの取り方には、「集団の状況の把握、理解 × 自分のスタイル」というものがあり、教師のリーダーシップスタイルは学級経営に大きな影響を与えています。

また、リーダーシップのPM理論があり、P機能(集団の目標達成や課題解決を目的とするリーダーシップ)とM機能(人間関係を円滑にして集団の結束を高めるリーダーシップ)を縦軸と横軸にして、その強さ・弱さで4パターンのリーダーシップスタイルがあります。これも学級経営に大きな影響を与えていると言われています。

以上より、2は適切です。

3.→構成的グループエンカウンターとは、集団学習体験を通し、自己発見による行動の変容と人間的な自己成長をねらい、本音と本音の交流や感情交流ができる親密な人間関係づくりを援助するための手法です。学習活動で取り扱う課題には、自己理解、他者理解、自己主張、自己受容、信頼体験、感受性の促進の6つのねらいが組み込まれています。これは学級づくりのひとつの方法としてよく使われる手法です。よって、3は適切です。

4.→学校の管理下における暴力行為の件数は、中学生の数は以前よりも減少しているとはいえ、まだ小学生よりも多いので、4は適切です。

(文部科学省 「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査結果の概要」 https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20201204-mxt_syoto02-000011235_2-1.pdf 参照)

5.→問題行動を示す特定の児童が教室にいる場合、教師はその児童の対応だけでなく、その他の児童たちの対応も同時に行わなくてはなりません。問題行動を示す特定の児童だけに集中的にかかわり、他の児童をおろそかにしてはなりません。よって、5は不適切です。

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