公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問120
この過去問の解説 (3件)
【正解:5】
慢性疲労症候群とは、突然原因不明の激しい倦怠感に襲われ、以降強い疲労感とともに、微熱や頭痛、睡眠障害、思考力の障害や抑うつなどの症状が長期にわたって続く疾患です。好発年齢は40~50代で、男性より女性の方が多いです。
以上より、1、2、3は適切と分かります。
4:慢性疲労症候群は、生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6か月以上の期間、持続ないし再発を繰り返すとされます。
5:慢性疲労症候群は、身体を動かしたからといって倦怠感が軽減するわけではありません。
よって、4は適切、5は不適切(正解)となります。
正解は5です。
慢性疲労症候群は、以下の中から5つ以上の症状がみられます。
・十分に休んでも24時間とれない疲労
・筋肉痛
・多発する関節痛(腫れはない)
・頭痛
・のどの痛み
・睡眠障害(不眠・過眠・リズム障害)
・思考力・集中力の低下
・微熱が続く
・首のリンパ節の腫れ
・筋力の低下
これが「慢性疲労症候群」と診断されるには、以下のことが条件となります。
① 発症時期がはっきりしており、その状態が6ヶ月以上持続ないし再発を繰り返している。
② 月に数日以上は学校や仕事を休むほど疲れがひどい。
③ 十分休息をとっても疲れが回復しない。
④ 身体の病気や精神疾患が原因ではない。
上記より、2,3,4は適切です。
1.→慢性疲労症候群の好発年齢は40~50代で、男性より女性の方が発症しやすいと言われています。よって、1も適切です。
5.→慢性疲労症候群では、体を動かしても倦怠感は軽減しません。24時間とれない疲労が慢性疲労症候群の症状にあります。よって、5は不適切です。
正解:5
慢性疲労症候群とは、常に疲労感や倦怠感があり、回復しない状態が6か月以上続く状態です。症状は多岐にわたり、頭痛、筋肉痛、脱力感、睡眠障害、不安や抑うつなどがあります。
1、男性よりも、中年の女性に多く見られます。
2、筋肉痛は症状のひとつです。
3、睡眠障害は症状のひとつです。睡眠をとっても疲れが取れません。
4、生活がしづらい状態が6か月以上続くことは、診断基準のひとつになります。
5、不適切です。
慢性疲労症候群では、身体を動かすと倦怠感は悪化します。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。