公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午後 問124
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問題
公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問124 (訂正依頼・報告はこちら)
チーム医療について、最も適切なものを1つ選べ。
- 多職種でのカンファレンスは、議論や検討の場ではない。
- 医療に従事する多種多様な医療スタッフが、場所を共有する。
- 患者自身がチームの意思決定や治療選択に関わることはない。
- 各職種の機能と役割について、互いに知っておくことが必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
【正解:4】
1:多職種によるカンファレンスは、各々の専門性に基づき、議論や検討を行い、患者により良い医療を提供できるようにする場です。
また、そもそも「カンファレンス」は、日本語で「会議」と訳されます。このことからも、議論や検討の場であることが分かります。
2:病診連携(病院と診療所の連携)や病病連携(病院同士の連携)などもありますので、“場所”を共有するわけではありません。
3:シェアード・ディシジョン・メイキング(共有意思決定)の観点から、患者自身もチーム医療の意思決定に関わります。
4:正しい記述です。
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02
正解:4
病院では、医師、看護師、理学療法士、栄養士など様々な専門職が働いています。それぞれが専門性を活かして、1人の患者を支えるために連携しています。
1、カンファレンスでは、それぞれの専門職が意見を言うなど、患者を支えるための議論や検討を行います。
2、「医療スタッフが場所を共有する」とは、医療スタッフが同じ現場で働くことや、集まること、と考えることができます。1で解説したカンファレンスで議論したり、地域の診療所などと連携したりすることも、「チーム医療」に含まれますから、単なる場の共有にとどまりません。
3、患者自身もチームの一員と捉えます。患者も治療に対して希望や悩みを伝えることができます。
4、適切です。
各職種について、お互いの機能と役割を知っておかなければ、連携や協働ができません。
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03
正解は4です。
チーム医療とは、「患者1人に対して医師や看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、リハビリ、栄養士、検査技師などの医療従事者がチームを組んで治療にあたること」を指します。チーム医療のスタッフは、それぞれの専門性を発揮しながら、情報と治療目的を共有し、連携して治療にあたります。
また、医療従事者と患者自身は、平等な立場で意見と情報の交換を行いながら治療にあたります。
1.→多職種でのカンファレンスは、患者の治療方針や治療の意思決定についての議論や検討を行なう場です。よって、1は適切ではありません。
2.→医療に従事する多種多様な医療スタッフには、病院外のスタッフも含まれることがあります。その場合、必ずしも同じ場を共有しないこともありえます。よって、2は最も適切とは言えません。
3.→患者自身がチームの意思決定や治療選択にかかわることは十分にありえます。むしろ、患者もチーム医療の意思決定に大きくかかわります。よって、3は適切ではありません。
4.→各職種の機能と役割について、互いに普段から知っておかないと、適切な連携ができません。各職種の機能と役割を互いによく知っておく必要があります。よって、4は最も適切です。
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