公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問129
この過去問の解説 (3件)
【正解:1と5】
交感神経系と副交感神経系は、ともに視床下部がコントロールする自律神経系で、この2つが相補的に作用することでホメオスタシスが保たれています。
交感神経系は、主に危機的な状態で働きます。
心拍や血圧、血糖値の上昇、発汗、呼吸数の増加、瞳孔の散大、血管の収縮などが見られます。心身が緊張状態にあるため、過敏に反応できますが、反面、消化器の機能は低下しており、腹痛や食欲不振が起こりやすいです。
副交感神経系は、主に休息の場面で働きます。
心拍や血圧、血糖値は低下し、呼吸数も減少し、瞳孔は収縮します。また、消化器の働きは向上し、血管は拡張します。
以上より、2・3・4は誤りで、1と5は正しいと分かります。
正解:1・5
副交感神経と交感神経は、お互いにバランスをとりながら作用しています。
副交感神経が働くことで、心身はリラックス状態になります。
逆に、交感神経が働くと、緊張状態になります。
選択肢にある以外の副交感神経の優位な状態には、副交感神経は心臓の働きを抑えますから、心拍数の減少があります。
1、 正しいです。
副交感神経が優位だと、血管は広がります。血管は、緊張すると萎縮します。
2、血糖は身体活動のエネルギーですから、活動状態で上昇します。
3、瞳孔散大は緊張のサインです。副交感神経の活動では収縮します。
4、副交感神経が優位だと、消化器系や泌尿器系は活発になりますから、胃酸の分泌は促進されます。
5,正しいです。
副交感神経が優位だと、消化器系は活発になります。
正解は1、5です。
交感神経と副交感神経は、正反対のはたらきをしますが、それぞれがバランスを維持することで人は健康な状態を保っています。
交感神経が興奮・緊張状態に影響するのに対し、副交感神経はリラックス状態に影響します。
1.→副交感神経が優位な場合、血管は拡張します。
反対に、交感神経が優位な場合、血管は収縮します。よって、1は正しいです。
2.→交感神経がはたらくと、インスリンの分泌が減り、血糖が上昇します。
反対に、副交感神経がはたらくと、インスリンの分泌が増え、血糖値が下がります。よって、2は誤りです。
3.→交感神経がはたらくと、興奮状態になり、瞳孔は散大します。
逆に、副交感神経がはたらいている場合は、瞳孔が縮小します。よって、3は誤りです。
4.→ストレスを受けることにより、交感神経がはたらくため、胃や腸などのはたらきが弱まって、胃酸分泌が減少します。そして、食欲がなくなります。よって、4は誤りです。
5.→副交感神経がはたらくと、食べ物の消化を促進します。よって、5は正しいです。
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